神奈川県で一番人気の山といえば「大山(おおやま)」。
都心からのアクセスが良い上に、豊かな自然を体感できる山なので、いつも多くの人で賑わっています。
今回はそんな大山の登山レポートと、アクセス、登山ルート、初心者のコースタイムなど、大山に登る前に抑えておきたい登山情報をまとめてみました。
※登山レポートだけ読みたい方はこちらまで飛んでください。
大山とは
大山(おおやま)は、丹沢にある標高1,252mの山。
神奈川県の伊勢原市・秦野市・厚木市の境に位置しています。
大山の別名は「雨降山」。古くから雨乞いの山として信仰を集めてきました。
中腹にある大山寺は、紅葉スポットとしても有名です。
※紅葉の詳細はこちら。
↓
大山へのアクセス
大山の最寄駅は、小田急線の「伊勢原駅」。
北口のバス乗り場(4番線)からバスに乗り約30分、終点の「大山ケーブル」で降ります。
<バス情報>
・バスの運賃は大人320円、子供160円。
・1時間に3本前後のペースで出ています。時刻表は
こちら。
ここからみやげもの屋が並ぶ「こま参道」を歩いて、ケーブルカー乗り場までは徒歩15分。
ケーブルカーに乗り、終点の「阿夫利神社」で降りて、約1時間半の登山コースを歩くと、大山山頂に到着します。
< 大山ケーブルカーの詳細 >
- 営業時間
平日 9:00~16:30、土休日 9:00~17:00
※紅葉ライトアップ期間中(11/17~11/25)は特別営業となり、平日は19:00まで、土休日は20:00まで延長されます。
- 時刻表
- 料金
終点(阿夫利神社)までは、片道640円、往復1,120円。(繁忙期は往復1,270円)
途中駅(大山寺)までは、片道360円、往復620円。(繁忙期は往復700円)
(繁忙期=ゴールデンウィークと11月の土日祝)*小児運賃は半額です。
※ケーブルカーの最新の時刻表や運賃は公式ホームページにてお確かめください。
※以下の情報が必要ない方は、次の項目「大山登山の服装・持ち物」まで飛んでください。
駐車場
車で行く場合は、市営駐車場が2か所あります。
第1駐車場より第2駐車場の方が、ケーブルカーの駅から近いです。が、その分満車になるのが早いです。
駐車料金は第1駐車場が600円、第2駐車場が1,000円。
普通車の収容台数は、第1駐車場が84台、第2駐車場が44台となっています。
紅葉シーズンは混雑するため早めに行くか、公共交通機関を利用したほうがいいでしょう。
※駐車場が満車の場合は、近辺の旅館や土産物店の敷地に空きがあれば、1000円程度で停められるようです。
大山登山の服装・持ち物
大山は全体的によく整備されていて登りやすいですが、高尾山ほど簡単な山ではありません。
傾斜がきつく岩も多いため、登山靴の方が安心です。(スニーカーでも登れますが厚底がおすすめ)
登山用の服がない場合は、素材が綿を避けた服(ジーパンは不可)や、動きやすいジャージ等で大丈夫です。
動きやすいジャージなどの服装で大丈夫ですが、地図とレインウェアだけは忘れずに持っていきましょう。
春・秋などの寒い季節の場合は、ダウンジャケットも忘れずに。
実は、大山の山頂は平地よりも7度ほど気温が低いのです。
地図はこちら。
↓
雨具はポンチョタイプではなく、上下分かれたものを選びましょう。
↓
※その他、登山の詳しい持ち物はこちらにまとめています。
↓
おすすめ登山ルート
今回の登山ルートはこちら。
↓
大山の登山口は、「大山阿夫利神社下社」の裏手にありました。
『
美しい紅葉を眺めつつ
急な階段を登って、
いよいよ登山スタート!
しばらく急な登りが続きます。
↑
これは夫婦杉。
樹齢500~600年を経ている縁起の良い大木だそうです。でっかい!
…ていうか、大山って
思ったよりもけっこうしんどいな~。
急な坂が続くし。
もっと楽勝な山かと思ってたのに…。
完全になめてました。
はぁはぁ言いながら登っていくと、
木々の合間に美しい景色が見えました。
↑
幾重にもタマネギの皮をむいたような岩石がみられました。
これは岩石の風化過程で形成されたもので、玉ねぎ石とか「牡丹(ぼたん)岩」と言うそうです。
確かに牡丹の花みたい…!
↑
この岩の穴ぼこは、
天狗が鼻を突いて、あけた穴だそうです。
…天狗、鼻でかっ!
そうこうしているうちに、
「16丁目」に到着。
ようやくイスがありました~。
さっきから、休憩したくてたまらなかったんですよ。
ちなみに、この「○丁目」というのは山頂までの距離を表しています。
山頂は「28丁目」。
なんで中途半端な数字…!?
しばらく休憩した後、再び歩き始めます。
もうすぐ「富士見台」と呼ばれる、絶好の富士山展望スポットに着くのです。
ワクワク。
…あ!
着いたぞ!
…(T_T)
きれいに曇ってました。
残念…。
イスを見ると、休憩せずにはいられない。
この辺りにはシカが生息しているらしいです。
↑
両脇にシカよけネットが張られたこの階段は、シカが山頂に侵入するのを防いでいるんだとか。
シカなどの蹄(ひづめ)を持つ動物は、
↑
こういう格子状の床を歩きたがらないそうです。
鳥居をくぐり、
最後の階段を上ると、
ようやく頂上に到着~!
大山山頂の様子
「ふりむけば富士山」という看板に従い、振り向くとそこには…
一面の雲! …やっぱり。
頂上には売店がありました。
売店のおばさんによると、晴れていれば
↑
このあたりに富士山が見えるらしいです。
ちなみに今朝は綺麗に見えていたらしい。
くぅう、遅かったか…!
ガッカリしてお菓子を食べていると、
かわいい猫ちゃんが寄ってきました。
なんて可愛いのかしら…!!
癒される~。
ちなみに先ほど大山の中腹には、
阿夫利神社の下社がありましたが、
ここ山頂には、阿夫利神社の本社があります。
ここのドアをガラガラと開けると、拝殿があるんですね~。
奥の方には「奥の院」が。(シャッター閉まってました)
「大山山頂」の表記と記念撮影したところで、
そろそろ日が暮れそうなので、帰ります。
下山コース
下りは「見晴台」を経由するコースで帰ることにしました。
階段を少し下ると
あ、ここにも休憩所があります。
(奥にはトイレがあります)
こっちのほうが景色が良いかも。
晴れてきたせいかな。
シカ対策の階段を下り、
ひたすら木の階段を下っていきます。
よく整備されているから、歩きやすいですね。
わぁ、いい景色~!
海も見えます。
でも、そろそろ膝がガクガクしてきました。
意外と急な階段が続くんですもの。
見晴台、遠いな~、まだかな~、と下っていくと、
ようやく「見晴台」に到着。
見晴らしは、まあまあです。
(期待してたほどじゃないけど)
ここから先は、森の中を歩きます。
クマに注意。
やっぱり16時過ぎともなると、かなり暗いです。
秋は日が短いですね。
17時近くになると、ヘッドライトが必須でしょうね。
山は朝イチに行くのが鉄則なんですが、こんな遅い時間でも人が多いです。
さすが人気の山。
少しペースを上げて歩いていくと、
「二重滝」がありました。
かつて、修行者達はこの滝に打たれて、心身を清めてから大山に参詣していたそうです。
最後の階段を上ると
阿夫利神社の下社に到着~!
お疲れ様でした。
ちょうどライトアップが始まっていて、綺麗でした♪
※紅葉ライトアップの詳細はこちら
↓
今回のコースタイム
11:44 大山ケーブル駅(バス停) → 12:00 大山ケーブル駅(ケーブルカーの駅) → 12:17~12:54 阿夫利神社下社 → 13:16 夫婦杉 → 13:47~13:54 十六丁目 → 14:05 富士見台 → 14:36~15:14 大山山頂 → 16:13~16:21 見晴台 → 16:45 阿夫利神社下社
りりーの独断的 山評価
・登りやすさ:★★★★
・自然の綺麗さ:★★★★
・マイナスイオン:★★★
・眺めの良さ:★★★★
・アクセスの良さ:★★★★
・総合評価:★★★★(4.5)
感想:全体的によく整備されていて、登りやすい山ですが、傾斜のきついところもあるので注意が必要。紅葉の時期は特におすすめです。下りは見晴台を経由する緩やかな道を使うのが楽でしょう。
最後に
今回は大山をなめてストックを持って行かなかったせいで、翌日ひどい筋肉痛にやられました。
下りは絶対ストックがあったほうが楽です。
足にかかる負担が全然違うので。
あと念入りに準備体操してから、下りましょう~。
大山周辺には温泉宿が多いので、のんびり宿泊して、温泉で疲れを癒すのもいいかもしれませんね。
→ 大山周辺の温泉宿 人気ランキングはこちら。
なお、東京近郊のおすすめ登山スポットはこちらにまとめています。
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りりー
予算99万円・約7カ月で世界一周した格安旅行情報ブロガー。
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