旅行記ブログ:りり記

【谷川岳登山 攻略マニュアル】初心者女子のコースタイムも公開!

公開日:2020/9/10 

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谷川岳群馬県にある山で、日本百名山の一つ。

谷川岳

標高は1,977メートルですが、ロープウェイを使えば、一気に標高1,300メートルまで行けちゃうんです。

谷川岳ロープウェイ

ロープウェイの駅から谷川岳の頂上までは約3時間なので、東京から日帰りで訪れる登山者も多いです。

谷川岳

今回はそんな谷川岳への行き方から、初心者コースコースタイムロープウェイの料金山小屋情報…など谷川岳登る前に知っておきたい情報をドドンとまとめてお届けします!

※かなり長くなっちゃたので、登山レポートだけ読みたい方は、こちらまで飛んでください。


谷川岳の難易度

谷川岳の別名は「魔の山」。

過去に多くの遭難者を出したことで、世界一遭難者の数が多い山としてギネスに登録されているそうです。

怖~!!(;゚□゚)

…と言っても、遭難者の多くは一ノ倉沢などの岩壁ロッククライミングのルート)から登る人々。

山の一般道ではなく、岩場での墜落事故が多いのです。

天神尾根を往復する簡単なルートを選べば、難易度は高くありません

ただ、谷川岳は天気が変わりやすいので、油断は禁物。

この山域の気象は複雑で、強風、濃霧が出たり、東京との気温の差は、夏でも9~10度あることもあります。

例え、日帰りの場合でも、しっかりとした登山装備が必要です。

が降ると岩場が滑りやすくなるので、足元には十分気を付けましょう。

谷川岳の初心者コース

谷川岳双耳峰(そうじほう)の山。

つまり山頂が2つあるんです。

ちょうど犬や猫の耳のように見えるということで、「耳二つ」と称されています。

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1つ目の山頂がトマの耳(標高1,963m)、2つ目がオキの耳(標高1,977m)。


(Source:谷川岳ロープウェイ

トマの耳からオキの耳へは徒歩10~15分と近いので、ぜひ両方登ってみましょう。

谷川岳の登山地図はこちらがおすすめです。

山と高原地図 谷川岳

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ルートはいくつかありますが、最も一般的で登りやすいのは、ロープウェイを使って天神尾根を往復するコースです。

ロープウェイを使う天神尾根コース

谷川岳地図

初心者におすすめの天神尾根コースは、まずロープウェイに乗ること約10分天神平」まで行きます。

そこから頂上(トマの耳、オキの耳)までは、コースタイム通りなら約2時間半で着きます。

(途中休憩含めて、3時間程度見ておくといいかも)

なので、たとえば東京(新宿)から日帰り登山する場合、私だったら以下のようなスケジュールを組むでしょう。

6:22 新宿発(大宮・高崎経由の新幹線で上毛高原へ)
7:53 上毛高原着 / 8:04 上毛高原発(関越交通バス)
8:49 谷川岳ロープウェイ駅着
9:10 天神平
10:00 熊穴沢避難小屋
11:50~12:00 トマの耳
12:15~12:25 オキの耳
12:50~13:20 肩の小屋(お昼休憩)
14:30 熊穴沢避難小屋
15:10 天神平
15:35 谷川岳ロープウェイ駅着 / 15:50 谷川岳ロープウェイ駅発(バス)
16:43上毛高原着 / 17:26 上毛高原発(上越新幹線Maxとき334号)
18:14 大宮着 / 18:22 大宮発(上野東京ライン)
18:37 赤羽着 / 18:41 赤羽発
18:55 新宿着
初心者の方や、ロープウェイが混み合うシーズン(紅葉時期の土日など)に行く場合は、もう少し余裕を見たほうがいいと思います。
電車のダイヤは出発日時によって異なるため、詳しい時間は乗換案内で調べてください。

登山初心者の場合、東京から谷川岳への日帰り登山は少しハードかもしれません。

(慣れている方や、体力のある方は大丈夫ですが)

谷川岳の朝日

なお、基本的に山は早朝が一番晴れやすいです。

登山前日に近くで1泊して、早朝から登り始めるか、1泊2日で行ったほうが絶景を見られる確率は高いでしょう。

ロープウェイを使わないコース

※以下の説明が必要ない方は、次の項目「登山口へのアクセス」まで飛んでください。

ロープウェイを使わないなら、初心者の場合、以下4つのコースが考えられるでしょう。

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厳剛(がんごう)新道
西黒尾根
保登野沢(ほどのさわ)コース
いわお新道

谷川岳ロープウェイが出来るまでは、登山者が列を成すほどのメインコースで人気のあるルートだったのが、「②西黒尾根」。

このルートなら、登山口から頂上(オキの耳)まで、コースタイム通り(休憩なし)で4時間ちょいです。

最初は、樹林帯の中の急坂が2時間ほど続きます。

その後、稜線が狭くなると同時に、岩場の傾斜が増し、三か所の鎖場があります。

西黒尾根は、現在でも根強い人気のあるルートですが、日本三大急登の一つに数えられているだけあって、かなりハードなコースのようです。

そのため、初心者には不向きで、中級者以上(健脚者)向きとされています。

特に下山時はツルツルして滑りやすい箇所があるので、滑落に注意が必要です。

天気が悪い場合は、無理せず天神尾根コースからロープウェイで下ったほうがいいでしょう。

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下山時の選択肢としては「③保登野沢」と「④いわお新道」もあります。

こちらは最後に「谷川温泉」に着くため、疲れを癒すのにぴったりです。

ただ登山者が少なく、崩壊地や倒木があったり、草が茂っていて、通行止めになってる時期もあります。

登山道ではマムシやヤマカガシ、ヒルが大量発生したり…なんてこともあるので、要注意。

ここを通るなら、短パンはなるべく避けた方がいいでしょう。

特に春~夏の間は、ヒル除けスプレーを持って行くことをおすすめします。

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登山口へのアクセス

谷川岳は、群馬と新潟の県境にあります。

以下、登山口へのアクセス法をご紹介します。

車でアクセスしたい方は、こちらまで飛んでください。

アクセス方法を読まなくていい方は「ロープウェイ&リフトの時間と料金」まで飛んでください。

電車・バスでのアクセス

登山口までは、以下3つの選択肢があります。

①上越新幹線「上毛高原駅」からバス約45分(1日12便・水上駅で乗り換えを含む、1250円)
②上越線「水上駅」からバス約23分(1日12便、650円)
土合駅から徒歩約24分

①上越新幹線「上毛高原駅」からバス

都内から谷川岳にアクセスする場合、新幹線で「上毛高原駅」まで行くと早いです。

※以下、乗り換えの経路、時間等は出発日時によって微妙に変わりますが、ご参考まで。

< 新宿駅から上毛高原駅への行き方・所要時間 >
経路:新宿 ―(埼京線)→ 大宮 ―(上越新幹線)→ 上毛高原
所要:約1時間半
料金:5,280円

上毛高原駅からは、「谷川岳ロープウェイ駅行き」バスに乗りましょう。

約45分で、登山口のロープウェイ駅に到着します。
(バスの料金:1,250円。本数少なめ。時刻表はこちら

②上越線「水上駅」からバス

少し安く行きたいなら「水上駅」からバスに乗りましょう。
(私も、このルートにしました)

< 新宿駅から水上駅への行き方・所要時間 >
新宿 ―(埼京線)→ 大宮(上越新幹線)→ 高崎 (上越線)→ 水上
所要:約2時間半
料金:3,080円

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水上駅からロープウェイ駅まではバスで約20分。料金は650円です。
(時刻表はこちら

駅を出て右手に行くと

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バス乗り場があります。

谷川岳ロープウェイ駅行きは、3番乗り場です。

※水上駅から、タクシーで谷川岳ロープウェイまで行く場合、料金は3500円前後です。

③土合駅から徒歩

さらに安く行きたいなら、土合(どあい)駅から歩きましょう

土合駅は「日本一のモグラ駅」と呼ばれる駅です。

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この駅は何と、上りホームのある地上と、下りホームの高さは81mの高低差があるのです。

ホームから改札口までは、486段もの長い長い階段を10分位、ひたすら上らないといけません。

登山する前に疲れちゃいそうですね。

でもチャレンジ精神旺盛な方は楽しめるんじゃないでしょうか。

< 新宿駅から土合駅への行き方・所要時間 >
新宿 ―(湘南新宿ライン)→ 高崎 ―(上越線)→ 水上 ―(上越線)→ 土合
所要:約3時間41分
料金:3,080円

土合駅からロープウェイまでは約1.6㎞。24分の距離です。

車でのアクセス

※以下の説明が必要ない方は、「ロープウェイ&リフトの時間と料金」まで飛んでください。

谷川岳までで行く場合は、関越自動車道水上I.Cから、国道291号線谷川岳方面へ14㎞進むと、谷川岳ロープウェイに着きます。

< 谷川岳ロープウェイの駐車場 >
料金普通車500円(12/1~4/30の期間は1,000円)
駐車可能台数:立体駐車場内は約1,000台、屋外の駐車場は約500台
営業時間:ロープウェイの営業時間と同じ(平日8:00~17:00、土日祝7:00~17:00)
メモ:駐車場の一階部分は夜間も入場できるので、夜に行って車の中で仮眠を取るのも可能です。トイレの利用もOK。ただ、繁忙期(お盆と9月下旬~11月上旬)は、18時から朝7時まで閉鎖することがあるので要注意です。

ロープウェイ&リフトの時間と料金

ロープウェイ駅には、「谷川岳ベースプラザ」と呼ばれる建物があります。

こちらには、
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6階に売店

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窓から谷川連峰が広がる天空レストラン(ビューテラスてんじん)

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ちょっとした休憩スペースなんかがあります。

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入って右手のカウンターで、ロープウェイのチケットを買いましょう。

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料金は、片道1,250円往復2,100円です。

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建物の入口を入って左手にある
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こちらが、ロープウェイへと続くスロープです。

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1分ほど長い廊下を進むと、ゴンドラ乗り場が現れます。

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なんか全体的にスキー場を彷彿とさせる作り…と思ったら、ここ冬はスキー場になるらしいです。

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ここでは22人乗りのゴンドラが、3分間隔で発車しています。

ゴンドラに乗り込むと、15分ほどで
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天神平に到着します。

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ここからリフトに乗り継いで、見晴らしの良い展望台(天神峠)まで行くこともできます。

リフトは片道約7分程度。

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登山者はリフトに乗らず、ロープウェイを降りて、すぐ登山を開始する人が多いです。

リフトに乗っても乗らなくても、登山にかかる時間は一緒です。

(リフトに乗った場合、一度下ってまた登るコースになるので)

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リフトの料金は片道420円往復730円です。

ロープウェイとリフトの営業時間は以下の通りです。

【4月~11月】
平日 8:00~17:00(リフト最終16:30)
土日祝 7:00~17:00(リフト最終16:30)

【12月~3月】
8:30~16:30(リフト最終16:00)

紅葉の見頃

谷川岳山頂付近の紅葉は10月上旬、山頂付近のナナカマドが赤くなっていき、10月中旬見頃を迎えます。

その後、徐々に山のふもとに向かって紅葉が広がり、山全体が紅葉で色付きます。

谷川岳は秋の紅葉の名所としても有名です。

私が訪れた10月中旬は、頂上付近の紅葉は終わっていいて、天神平周辺ふもと付近(ロープウェイから見る紅葉)が見頃でした。

山小屋情報

谷川岳で宿泊可能な山小屋は、トマの耳のすぐ近くに立つ「肩の小屋」です。

谷川岳 肩の小屋

小さな山小屋で、水場(水道や洗面所)はなくトイレボットン便所

でも管理人さんが親切で、雰囲気も良いです。

料金も北アルプスなんかに比べると、すごくお手頃ですね。

< 谷川岳・肩の小屋情報 >
電話:090-3347-0802(8時~16時)
料金(1泊)
A:寝具貸出し(寝袋とマット)+朝・夕食・翌日の弁当=大人8300円(子供6800円)
B:寝具貸出し+朝・夕食=7500円(6000円)
C:朝・夕食=6000円(4500円)
素泊まりA:寝具貸出し=4000円(3000円)
素泊まりB:2500円(1500円)
キャンセル料:なし
宿泊は、事前の予約が必要
営業:4月下旬~11月上旬
・収容人数:約40名
トイレ:外にある(宿泊者以外は1回100円)
水場:なし。でも宿泊者なら朝、湯冷ましのお水がもらえる
売店:あり。
朝食:5~6時、夕食:17時~18時(季節により変更あり)
テント場:なし

※肩の小屋の宿泊レポートは、こちらに書いています。

それでは以下、谷川岳の登山記録をお届けします。

谷川岳登山レポート

今回の登りは、谷川岳登山の最も一般的なコース天神尾根コース」にしました。

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谷川岳ベースプラザからロープウェイに乗り、

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紅葉を見下ろしながら進むこと約15分、

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天神平に到着しました。

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登山者の多くはここから歩き始めます。

…が、せっかくなので

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リフトも乗ってみました。

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リフトから眺める紅葉もまたいいですね~♪

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振り返ると、いかにもスキー場のゲレンデっぽい山が見えます。

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このリフト、高度感がないので、全然怖くないんですよね。

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足がつきそうなくらい低い場所も。

これって冬に雪が積もったら、埋もれちゃわない!?…と思ったら、

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冬用と夏用で高さを変えているらしいです。

なるほど…!

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約10分ほどの乗車で、天神峠に到着。

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降りて右手に行くと、谷川岳がよく見えます。

反対側に行くと、

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展望台に続く階段が。

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この展望台からは、

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谷川岳連邦の眺望はもちろん、

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360度の大パノラマを楽しむことができます。

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紅葉も綺麗ですね~!

天神峠

しばし紅葉を堪能したあと、

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トイレに立ち寄りました。ここから先は、しばらくトイレがないのです。

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女子トイレはヒーター付きで、便座も暖かく快適でした♪

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準備体操をすませたら、いよいよ谷川岳山頂に向かって歩き始めます。

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レッツ・ゴー!

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まずは下り坂からのスタートです。

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ところどころ、ぬかるんだ道を進みます。

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しばらく進むと、

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天神平(ロープウェイを降りたところ)から登ってくるルートと合流しました。

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ここからは歩きやすい木道

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時々急な階段が現れますが、

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基本的には緩やかな道です。

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鎖場も大したことないです。

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しばらく歩くと、

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熊穴沢(くまあなざわ)避難小屋に到着。

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中はちょっとした休憩スペースになっています。

水場トイレはありません)

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避難小屋から先は、だいぶ登りがキツくなってきました。

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けっこうな岩場を越え、後ろを振り返ると…

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まぁ、素敵

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さっきまでいた展望台が、あんな遠くに見えます。

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さらに進むと

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天狗の留まり場」に到着

ここでしばらく休憩したかったのですが、

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だいぶガスってきたので、先を急ぎます。

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かなり寒いです…。秋の山をなめてました。

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天神ザンゲ岩」を過ぎ、

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木の階段を登り切ると

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肩の小屋に到着~!

チェックインをすませて、荷物をおいたら

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山頂をめざします。

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肩の小屋か約5分で、

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1つ目の山頂トマの耳」に到着~!

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はい、眺望ゼロ

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なのに、勢いでもう一つの山頂オキの耳」まで行っちゃうという…。

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もちろん、こちらも眺望ゼロ。明日にしとけば良かったものを…。

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無駄に体力、使っちゃった…♪

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肩の小屋からトマの耳までは片道約5分トマの耳からオキの耳へは一度下ってまた登る片道15分ほどの登山コースでした。

この日は肩の小屋で1泊。
(※肩の小屋の様子はこちら → 「谷川岳の小さな山小屋「肩の小屋」宿泊レポート」)

翌朝。
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5時過ぎに朝食を食べ、

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びゅんびゅん吹きつける風を体に受けながら、

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山頂に向かって歩き出します。

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肩の小屋を出て、

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10分もしないうちに

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1つ目の山頂「トマの耳」に到着しました。

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トマの耳(薬師岳:標高1,963m)

 

「トマ」とは「てまえ」という意味だそうです。

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奥(おく)にあるのは、朝日を浴びて、赤く色づく「オキの耳」。

今度はあちらに向かいましょう。

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下って、

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上って、

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トマの耳から10分ちょっとで、オキの耳(谷川富士:標高1,977m) に着きました。

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あれが、さっきまでいたトマの耳です。

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山々の連なりの向こうに、富士山が見えました。

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あ、写真だと全然わかんないけど、肉眼ではちゃんと見えたんですよ~。

 

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雲海がもくもくとドラマチックに動いています。

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山頂(オキの耳)からの360度の景色がこちら。

まだロープウェイの動いていない時間だっので、オキの耳には誰もいませんでした。

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静かな景色を堪能した後、さらに先へと進みます。

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富士浅間神社 奥の院」と書かれた鳥居をくぐり、歩くこと約20分

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ノゾキ」と呼ばれる場所に着きました。たぶん。
(看板がなかったので、実際にはちょっと手前だったのかもしれませんが、本で見た景色と一緒だったので、この辺りが「ノゾキ」だと思われます)

もうね、ここからの景色が、怖いのなんのって…

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断崖絶壁に、思わず足がすくみます。

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写真だと伝わらないけど、実際にここに立つと、吸い込まれそうな感覚に陥るのです。

高度感がヤバい。

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しばらく絶景を堪能した後、

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オキの耳

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トマの耳を通って、

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肩の小屋に戻ってきました。

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気づけば、雲海もすっかり晴れて、

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遠くのロープウェイがはっきり見えるほどの晴天です。

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あとは下山するだけ。しばし肩の小屋でくつろいだ後、

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美しい山並みを眺めながら、ゆっくり下山を開始しました。

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いい天気~。

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しばらく下ると、登りの人々とすれ違うようになりました。

みんな朝一番のロープウェイで来たのでしょう。

「おはようございます~」とあいさつを交わすと、「え! もう山頂行ってきたんですか!? 早いですね~!!」と驚かれました。

尊敬と憧れの入り混じった表情で「すごいですね~!」と言われると思わず、「えぇ、まあ。私の足にかかればこんな山、一瞬です」と言いたくなりましたが、そこは正直に言いました。

山小屋に泊まった、と。

案の定、「あ~、やっぱり。そんな早いわけないよね」という顔をされました。

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しかし会話を交わさず、挨拶だけですれ違う人には、「うわ、もう登ってきたのか、早いな~!」という顔をされるので、なんか気分がよかったです。そういう目で見られたことないので。

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下るにつれ、だいぶ登山者が増えてきました。

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この辺りは紅葉がきれい。

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登りの人道を譲りつつ進みます。

そして、

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熊穴沢避難小屋到着。

ここからは「いわお新道」というルートを通って、谷川温泉に入る予定です。

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…あ、あれ? ロープが張ってある!

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まさかの通行止めガーン(T_T)

こうなったらロープウェイ下るか…。

でも、まだまだ歩く気でいたし、このまま終わるのはちょっと物足りない…。

というわけで、

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田尻尾根」を通って下山することにしました。

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田尻尾根は、途中からロープウェイの真下を通るコース

ロープウェイの最終便に乗り遅れた人とかが使うみたい。

「ロープウェイを真下から見てみるのも、面白そう♪ せっかくだから、このコースで下ってみよう!」なんて思ったのですが、これは完全に間違いでした…。

後悔の念に駆られるとも知らず、ワクワクしながらこの道に足を踏み入れてしまったのです。

恐怖の田尻尾根

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少し下って左手を見ると、

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木々の合間に谷川岳の山頂がありました。

あ、この手前に見えている尾根が、急登で知られる「西黒尾根」っぽいですね~。

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もう少し下ると、

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キノコのなる木、発見!

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このキノコは、メロンパンそっくりでした。

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やたらキノコが多い。キノコ・パラダイス。

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あ、このキノコは、

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私の帽子とそっくり!

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それにしても、このコースは人が少ないな~

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ていうか、一人もすれ違わないな…と思っていると、

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キャァァーーー!!!!

滑りました(T_T)

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この辺、粘土質の土が湿っていて、ズルズル滑るんですよね。スリップ要注意!です。

気を抜くと滑るので、慎重に慎重に下っていくんですが、その分めちゃめちゃ時間かかりました。

そして超疲れます!!

あ~、おとなしくロープウェイ乗ってりゃ良かった…。

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膝がガクガク言い始めたころ、

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ようやく広い道に出ました。

田尻尾根の分岐からここまで、1時間30分以上かかりました。

滑らないように慎重に下ったせいで、コースタイムを大幅にオーバーしちゃいましたね。

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ちなみに、ここが田尻尾根の登山口

逆方向(登り)で行きたい方は、広い道路をしばらく歩くと、右手にこの「登山尾根入口」という看板が見えるので、そこから入っていきましょう。

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広い道路に出てからは、かなり下りやすくなりました。

冬場はここが、スキーコースになるみたい。

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ロープウェイ真上に見えます!

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そうそう、この景色を見たかったんだよ~。

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まあ実際は、どうってことない景色なんですけどね…。

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を越え

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しばらく進むと、

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整備された道路になってきました。

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さらに進む

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あ、ついにゴールのロープウェイ終着地が見えました。

やった~!!

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しばらく道路を歩いて、

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ようやくベースプラザ到着~!

はぁ、疲れた~!

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結局、田尻尾根では一人も登山者を見かけませんでした。

そりゃそうですよね。あそこまで来たら、普通ロープウェイ使いますよね。

田尻尾根は、よっぽどのキノコ好きか、ロープウェイ真下から見たい方にしか、おすすめできません。

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ベースプラザの食堂(ビューテラスてんじんで、ランチにしました。

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しょうゆラーメン:550円。山菜うどん:500円。

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食堂は、窓から谷川連峰が広がる素晴らしい眺めでした。

今回のコースタイム

結局、今回のコースタイムはこんな感じでした。
(※田尻尾根コースで下山するのはおすすめしません)

< 1日目 >
10:34~10:52 ロープウェイ → 10:55~11:04 リフト → 11:28 天神峠発 → 12:24~12:43 熊穴沢避難小屋 → 13:24 天狗の留まり場 → 14:17~14:35 肩の小屋 → 14:41~14:50 トマの耳 → 15:06~15:17 オキの耳 → 15:40 肩の小屋

< 2日目 >
5:57 肩の小屋 → 6:04~6:09 トマの耳 → 6:22~6:31 オキの耳 → 6:55~7:06 ノゾキ → 7:48~8:18 肩の小屋 → 9:01~9:30 天狗の留まり場 → 10:13~10:25 熊穴沢避難小屋 → 10:58 田尻尾根分岐 → 12:38 田尻尾根 登山口(=登山道とスキー場コースの境目) → 13:21 ベースプラザ

谷川岳周辺の日帰り温泉施設

さてさて。下山後の楽しみといえば、やっぱり温泉ですよね!

谷川岳周辺にもいくつか温泉がありますが、がないとその選択肢は限られてきます。

バスや近距離のタクシー等で行ける日帰り温泉の代表格は以下の3つ。

1、ふれあい交流館
2、湯テルメ谷川
3、ホテル湯の陣

1、ふれあい交流館

水上駅から徒歩12分、温泉街の中央にあるのが「ふれあい交流館」です。

露天風呂などはなく、お風呂は小さめの内湯のみ。こじんまりとした温泉です。

< ふれあい交流館情報 >
・住所:群馬県利根郡みなかみ町湯原801
・電話:0278-72-8885
・営業時間:11:00~21:00(最終受付20:30)
・定休日:火曜日(祝日の場合は営業)
・入浴料(令和2年4月1日~):大人(中学生以上)600円 子供(3歳以上小学生)280円 3歳未満無料

2、湯テルメ谷川

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(Source: 湯テルメ・谷川公式)

露天風呂3つの源泉が楽しめる温泉館が「湯テルメ谷川」。

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川のせせらぎと美しい木々に囲まれた露天風呂で、登山の疲れをゆったり癒せそうです。

谷川岳からの下山時は「いわお新道」から下れば、この温泉にたどり着けるんですが、夏場はヒルの多い道なので要注意。

また時期によっては、道が閉鎖されている可能性もあります。

実は今回、この「湯テルメ谷川」に行く予定だったのですが、

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「④いわお新道」が閉鎖されて行けなかったのです。

「③保登野沢コース」を通って行くこともできるのですが、人が少なく、寂れていて、道が分かりにくいそうなので断念

いつか行ってみたいな~、湯テルメ谷川

< 湯テルメ谷川情報 >
住所:群馬県利根郡みなかみ町谷川514-12
電話:0278-72-2619
営業時間10:00~20:30
(最終受付20:00。7~10月は9:00から営業している。冬期間は営業時間の変更あり)
定休日:第3木曜日(祝日の場合は翌日)
注意:毎週木曜日は15時~清掃のため、露天風呂の利用ができません
入浴料:大人(中学生以上)630円 子供(3歳以上小学生以下)280円 3歳未満無料
アクセス:湯テルメ谷川へ行くには、水上駅からタクシーを使うのがよさそうです。(タクシー代はおそらく1,000円~1,500円程度?)

3、ホテル湯の陣

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ゆびそ温泉の中でも人気の高い温泉が「ホテル湯の陣」。

日帰り入浴も受け付けています。

アクセスも抜群。谷川岳登山の帰りにバスで立ち寄れます。

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実は、行きのバスからもよく見えてました。

< ホテル湯の陣情報 >
住所:群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽208
電話:0278-72-4111
営業時間 13:00~20:00(最終受付19:00)
定休日:無休
料金:1,078円
アクセス:谷川岳ベースプラザ(ロープウェイ駅)から、水上駅行きのバスに乗り、ゆびそ温泉で下車すると、道路の反対側に見える。(バス代450円)

今回は「湯テルメ谷川」へのルートを絶たれたため、この「ホテル湯の陣」の日帰り温泉に入ってきました。

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谷川岳のロープウェイ乗り場から水上駅経由のバスに乗り、「ゆびそ温泉」で下車すれば、目の前に見えるのが、ここ「ホテル・湯の陣」です。

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フロントで日帰り入浴のお金を払うと、

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タオルをくれました。ラッキー♪

エレベーターで一つ下に降り、長い廊下をまっすぐ歩くと

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突き当たりに温泉があります。

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温泉の効能は、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、冷え性、疲労回復、健康増進、他多数…とのこと。

いろいろ効きそう。

中には広々とした大浴場と、

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(Source: itoenhotel.com

緑に囲まれた露天風呂がありました。

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(Source:楽天トラベル

とても気持ちの良い温泉で、あんなに痛かった足も、すっかり良くなりました♪

なお、行きのバスホテルの目の前で降ろしてくれましたが、本来のバス停少し歩いたところ(水上駅寄り)にあります。

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本数が少ないので、事前に確認しておくとスムーズでしょう。

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最新の時刻表こちらで確認できます。(水上駅まで460円)

ホテル湯の陣は、時期によっては1泊2食8,000円前後で泊まれるので、次に谷川岳に行くときは、ここに泊まろうかな~と思いました。

山小屋とあまり変わらない値段で、より快適に泊まれるので。

ホテル内には、

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ミニゲームセンター

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漫画のある休憩コーナー卓球台なんかもあって、家族で来ても楽しそうでした。

カラオケルームの利用も無料らしいです)

楽天トラベルで「ホテル湯の陣」をチェック
じゃらんで「ホテル湯の陣」をチェック

以上、長くなりましたが、谷川岳の登山まとめはここまで。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました~!^^

※登山の持ち物はこちらにまとめています。

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コメント

  • こんにちは
    以前、槍ヶ岳のブログにコメントさせていただいたイッシーです

    剱岳の記事を心待ちにしていたのですが、まさかの谷川岳
    でも、この山も好きで毎年のように登っているので楽しく拝見しています
    1人のときはロープウェイの始発を待たないですむ、マチガ沢からの急登ルートで
    まだあまり人がいない頂上に登ります 帰りはのんびり天神尾根を下りいつも日帰りです
    残念ながら今年は谷川岳には行けませんでした

    乗鞍岳、那須岳に登りましたが何処も紅葉は今一、天候が不順すぎましたね
    いつもきれいで楽しい登山旅行記のUP楽しみにしています
    これからもよろしくお願いします

    by イッシー €2016/10/23

    • わぁ、イッシーさん!コメントありがとうございます^^

      まさかの谷川岳から書いちゃいました…(笑)
      イッシーさん、毎年のように谷川岳を登られてるんですか!
      確かに何度でも登りたくなる良い山ですよね~^^

      マチガ沢からの急登ルート…さすがですね!
      人のいない時間に頂上を満喫できるのはいいですよね。

      もう少し早く歩けるようになったら、万太郎山、千の倉山方面へも縦走してみたいです。
      乗鞍岳、那須岳もいつか行ってみたいなぁ♪

      こちらこそ、これからもどうぞよろしくお願いします!\(*^▽^*)/

      by りりー €2016/10/23

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