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天覧山の初心者おすすめコース!20分で頂上へ。ハイキングレポート

公開日:

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東京から日帰りハイキングに行くなら、おすすめは「天覧山」。

登山口から頂上までたった20分と言う超お手軽な山です♪

今回はそんな天覧山のハイキングコースを紹介します!

天覧山のアクセス

天覧山は、埼玉県飯能市にある山です。

標高は197mと低いものの、頂上からの眺望がよいことで知られるこの山。

 

最寄りの駅は、西武池袋線の飯能駅です。

登山口まではバスを使ってもいいのですが、
日ごろの運動不足解消にはウォーキングが一番!

…ということで、歩くことにしました。

地図とコンパスを頼りに、キョロキョロしながら歩いていきます。

地図で示されたとおり、

「飯能駅前」という信号をに曲がって

「飯能ぎんざ」という名の商店街へ

 

ここは大小さまざまな商店が約80店舗も軒を連ねる、昔ながらの雰囲気商店街です。

週末だというのに、飯能の「銀座」はガランとしていました…!

昭和な雰囲気の商店街を抜け、道なりに右へ進むと

大きな通りに出ました。

突き当りを右に曲がり、しばらく進むと

観音寺というお寺があったので、少しお邪魔してみることに。

ヤマノススメの聖地「観音寺」

ここは、美しいあじさいと

かわいい布袋さまのいる素敵なお寺でした。

雰囲気の良いところだなぁと、安らかな気分に包まれていると…

…!!

…こ、これは、一体…!??

突如現れた白い象

まるで包帯でぐるぐる巻きにされたかのようなその姿は、なんとも言えない哀愁が漂っています。

「はっ、もしや見てはいけないものを、見てしまったか…!」

思わず目をそらすと、そのすぐ脇にはやたらポップな絵馬が並んでいました。

絵馬には「ヤマノススメ」と書いてありました。

「ヤマノ…ススメ…?」

あとで調べてみたところ、 これは飯能市を舞台にしたアニメ作品「ヤマノススメ」のキャラクターたちでした。

この「ヤマノススメ」は、 女子高生による登山をテーマにしたアニメでテレビでも放映されました。

天覧山を登るシーンや

観音寺のシーンが出てくるんです!

そういえば、商店街の所々にも

「ヤマノススメ」のキャラクターたちが立っていました。

 

 

ところで、この白い象がいるところって、本来「鐘」を置くはずの場所なんです。

でも、第二次世界戦争中に鐘が供出されてしまったため、一時は何もない状態になっちゃったんですね。

で、終戦後、飯能銀座のせんべい店の店主が張り子の象をつくって、のちに観音寺に収められたのだとか。

飯能周辺にはかつてアケボノゾウという昔の古いゾウが生息していて、入間市と飯能市境の入間川沿いでは化石も産出されているとのこと。

白い象は、お釈迦さまのお使いと言われ、特に縁起がいいそうです。

観音寺は、数多くの仏像を所蔵しており、武蔵野七福神の一つとなっています。

この後、水と食料を調達しようと、グーグルマップに表示されたコンビニに向かったんですけど、思いのほか遠くて、30分ほど時間をロスしました。

でも、天覧山の入口に着いたら、 普通にコンビニありました。

  
携帯の地図には表示されなかったマイナーコンビニ「タイムズマート」。

このコンビニは、

ソフトクリームの品ぞろえが異様に豊富でした。

そば味のソフトクリーム(200円)を買ってみたら、「そば」というより「栗」っぽい味でした。

天覧山のハイキングコース

さて。

チンタラしてたせいで、ここまでだいぶ時間がかかっちゃいましたが、ようやく登山スタート!!

緑に囲まれたゆるい坂道をのんびりと登っていきます。

うーん、気持ちいい(*´▽`*)

あ、そうだ!

準備体操しとかなきゃね!
(前回は、筋肉痛がひどかったもんな~)

舗装された歩きやすい坂道を登っていくと、

「ホーッ ホケキョッ!!」

どこからか、ウグイスの鳴き声が聞こえてきました。

平和で穏やかな気分に包まれ、先へ進むと

広場が表れました。

   ↑
ちょっと休憩するのにぴったりのベンチや、

   ↑
綺麗そうなトイレもあります。

ここから先は、少し山道らしくなってきました。

と言っても、きちんと舗装されていて、すごく登りやすいです。

分かれ道を左へ折れると、

石仏像がずらりと並ぶ岩壁が現れました。

これは、「十六羅漢像(じゅうろくらかんぞう)」と呼ばれるもので、その昔、和尚さんが徳川五代将軍綱吉の病気を直したお礼に、もらったものみたいです。

穏やかな気分で石仏を眺めていると、旦那さんが突然
「何あれ!?怖い…!!」
と恐怖の声をあげました。

視線の先には、立派な石仏が。

…ん!?こ、これは!!?

何か持ってる…!!

…!!!!

…意味深な石仏を後にして、

階段を登ります。

迫力のある岩壁を通り過ぎ、少し登ると

眺めの良い場所に出ました。

階段を登って行くと、

あっという間に頂上に到着!!

…はやっ!!

登山口から30分も歩かないうちに、頂上へ着いてしまいました。
(準備体操とか写真撮ってる時間を抜いたら、20分もかかかってません!)

天覧山の山頂

あっという間に着いちゃいましたが、それでも山頂からの眺めは

素晴らしいものでした。

眼下には飯能市街、遠くには奥多摩の山々が見渡せます。

天覧山は古くは愛宕神社(あたご神社)があったことから「愛宕山(あたごやま)」という名前だったとのこと。

それが、江戸時代の徳川綱吉将軍の時代は、十六羅漢を寄進されたことから「羅漢山(らかんざん)」に変わり、

その後、明治時代に天皇陛下が登ったことから「天覧山」と、名称になったそうです。

標高は低い山ですが、天気の良い日は富士山も見えるみたい。

清々しい気持ちに包まれて、遠い山並みを眺めていると、たいして登ってもいないのに、なぜか達成感が湧いてきました。

…それにしても、あまりに早く頂上に着いてしまったなぁ。

少し物足りない気分だったので、近くにある「多峯主山(とうのすやま)」へと足伸ばしてみることにしました。

天覧山から多峯主の登山コース

こちらの登山道は綺麗に整備されていて、とても歩きやすいです。

わざわざ登山靴を履いてこなくても、スニーカーで十分登れたな。

木漏れ日がそそぐ、気持ちのよい山道をのんびり歩きます。

連日の雨のせいで、少しぬかるんだ箇所も。滑らないように注意しながら、一歩ずつ進んでいきます。

坂を下りきると、

見通しの良い開けた場所に着きました。

まむしに注意!

小川のせせらぎが心地よい、なんとも美しい場所です。

右手には、背の高い草が生い茂っていました。

「何の草かしら…?」
疑問に思って眺めていると、地元の登山者の方が話しかけてくれました。

「6月下旬には、ここでホタルが見れるんですよ」

なんと、ここはホタルの里なんだそうです。

わぉ!ホタルが住めるほど美しい川が、東京からこんなに近い場所にあったとは…!(*´▽`*)

    ↑
この草は「芦(あし)」だそうです。
芦の中には、親指大の小さな小さなネズミが住んでいるんだって…!

近隣の都市開発が進む中、地元の人々はこの美しい自然を守ろうと、管理・保護の活動を続けているそうです。

ホタルの飛び交う美しい自然が、いつまでも守られていきますように…☆

しばらく歩くと「見返り坂」という名のゆるやかな坂が現れました。

源義経の母・常盤御前が、あまりの景色の良さに、振り返り振り返り上ったとされる坂です。

坂を登り、

高い木々の間を歩きます。

とても歩きやすい道。

思わず、ルンルンと心が弾みます♪

   ↑
右手の道が、山頂への近道。

最後に石段を登ったところで、

多峯主山の頂上に着きました。

峯主山の山頂

多峯主山の標高は約271m

遠くには、美しい山並みが見渡せます。

天気が良ければ 筑波山や関東平野、奥多摩、奥武蔵、秩父の山々、富士山などが見えるそうです。

この山の頂上には経文を書いた石が(何と1万2千個も)埋められてる経塚があるらしく、古くから霊山と崇められてきたのだとか。

 

ベンチがいくつかあって、休憩にぴったり。みんな、ワイワイとお弁当を広げています。

わたしたちもお弁当を食べ、少し休憩。

自然の中で食べるお弁当は、一段と美味しく感じます。

心もお腹もいっぱいになったところで、「吾妻峡」方面へ下山することにしました。

多峯主山の下山コース

 

歩きやすい山道を10分ほど歩くと、

御岳八幡神社(おんたけはちまんじんじゃ)」へとたどり着きました。

巨岩の上に社があるそうです。

ここからも、遠くの山並みが見えます。

休憩していたおじさんにご挨拶して、一緒に下の山を眺めていたら、おじさんは懐かしそうに語り始めました。

「昔は、あそこに見えるが我々の遊び場だったんですよ…。
 でも団地ができて…。
 西武に山を潰される計画まであったんだ。
 不況だから、その計画は無くなったけど…。
 ふざけやがって、アイツら!!!

…突然、怒りだすおじさん。

ヤバイ。触れてはいけないものに触れてしまったか。

「そ、そうなんですか…」

その場ではそれ以上の言葉が出てこなかったのですが、確かにおじさんの気持ちは理解できます…。

20140710_74.jpg

昔遊んだ森や山が、どんどん潰されていくのを見たら、すごく悲しい気持ちになりますよね。

東京の暮らしはとても便利で快適だけど、その一方で、子どもが走り回れる広い公園や、季節の移ろいを感じさせる美しい森はなくて…、ときどき少し息苦しくなります。

美しい緑に囲まれて暮らしたいけど、交通の便も捨てがたいんだよな…。ううむ。

都内にも、もう少し公園が増えてくれたら嬉しいんだけど。。

ふと、先ほどホタルの里で出会った、地元の方の言葉を思い出しました。

「我々は、この場所に特別な想いを持っているんです!」

…特別な想いを持った場所。いつまでも守り続けていきたい場所。
そんな場所が身近にあるのは、本当に幸せなことですね。

今ある美しい森や山が、何十年…いや何百年たっても、美しく残っていてほしい…。

そんな思いを抱えつつ、先へと進みます。

   ↑
変な色のキノコ発見!毒キノコかしら!?

   ↑
立派な木!!

神々しい雰囲気をまとっています。まるで、この山の守り神みたい。

…!!(こ、これも守り神!?)

足元に目をやると、

可愛らしいお花が咲いていました。

鳥居を抜けると、開けた道になりました。

心地よい小川のせせらぎを聞きながら歩いて行くと、

大きな鳥居が表れました。ここがゴールです!

右手に進み、

広い通りを歩いていきます。

「バイゴー」というスーパーの脇の道を入り、

標識に従って、民家の路地を進んでいくと、

「吾妻峡」にたどり着きました。

入間川にかかる岩根橋を境に上流が吾妻峡、下流が飯能河原。
吾妻峡は奇岩が続き、渓谷美を見せている場所です。

アニメ「ヤマノススメ」にも登場しているのだとか。

 

吾妻峡で思わぬトラブル…!

ここから「ドレミファ橋」と言うルンルンした名前の飛び石橋を渡って進んで行けば、 駅まで気持ちよくお散歩できるそうです。

…って、え!?

渡れない~!!??(;゚□゚)

どうやらここ最近降った雨の影響で、川は増水してしまったようです。

普段はこんな感じで、 対岸の河原を下流に向けて 渡れるみたいです。

ゴウゴウと流れる川の流れをしばらく見つめた後、

先ほどの道路に戻って、車がびゅんびゅん通り過ぎる中を黙々と歩きました。

   ↑
タイミングが合えば、駅までバスに乗った方が楽かも?

排気ガスにまみれて道路沿いを歩いていると、なんだかグッと疲れてきました。

ちょっと寄り道して、川の方へ。

   ↑
懐かしい雰囲気の食堂「橋本屋」で、一休みすることにしました。

大きな窓からは、入間川の雄大な流れが見下ろせました。

いい意味で飾り気がなくて、肩肘張らずに落ち着ける…まるで、おばあちゃん家のようなお店です。

窓から入ってくるさわやかな風を感じながら、かき氷を頂きました。

かき氷:300円

のんびり休んで元気も回復したので、ふたたび駅に向かって歩き出します。

飯能河原」が見えてきました。

川沿いでは、みんなワイワイとバーベキューを楽しんでいました。

 

朝通った商店街をもうひと頑張り歩き、

ようやく飯能駅に到着。

お疲れ様でした~\(*´▽`*)/

天覧山&多峯主山ハイキングの感想

今回の山(天覧山~多峯主山)は、「登山!!」と言うより「ハイキング♪♪」という言葉がしっくり来るような、歩きやすい山でした。

低い山ながらも、山頂から見る景色は美しく、

豊かな自然に癒やされる山でした。

東京近郊にお住まいの方、日頃の運動不足を解消したい方は、ぜひ天覧山~多峯主山へ、ハイキングに出かけてみてはいかがでしょうか?^^♪

天覧山&多峯主山(とうのすやま)登山情報

都心(新宿駅)から天覧山へのアクセス

所要時間:1時間40分
ルート:新宿駅(JR埼京線)→池袋駅(西武池袋線)→飯能駅飯能駅北口から登山口:【徒歩】20~30分。or【バス】国際興業バスで、「天覧山下」バス停下車。徒歩5分。
交通費:電車(新宿駅⇔飯能駅往復):1,260円(630円×2。
・バス(飯能駅→天覧山 & 吾妻峡→飯能駅):390円~420円

今回のルート&時間

9:38 飯能駅発 → 10:05 観音寺 → 10:20 コンビニ2軒はしご → 10:47 天覧山入口 → 11:03 広場 → 11:13 天覧山頂、休憩 →11:37ホタルの里 → 11:50 見返り坂看板 → 12:20 多峯主山頂、昼休憩 → 13:10 御岳八幡神社 → 13:45 鳥居(ゴール) → 13:55 吾妻峡 → 14:32 カフェ → 15:10 商店街 → 15:20 飯能駅
20140710_75.jpg

りりーの独断的 山評価

・登りやすさ:★★★★★
・自然の綺麗さ:★★★★
・マイナスイオン:★★★
・眺めの良さ:★★★★
・アクセスの良さ:★★★★
・総合評価:★★★★(4.5)

・コメント:登山道が整備されていて登りやすいので、 登山初心者にオススメです。

 

※天覧山・多峯主山の地図はこちら
    ↓

"  山と高原地図 奥武蔵・秩父

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コメント

  • 2度目のコメントします!
    展覧山は、山といえば山、丘といえば丘ですかね(^_^)
    自分の中ではドラえもんに出てくる学校の裏山くらいのイメージですかね
    展覧山は、もっと小さいか
    小さいのに景色いいですよね~
     
     

    by 山賊 €2014/07/09

  • 梅雨明けが一番良い時期ですから
    私も楽しみにしています
    夏山最高!
     

    by OYAMA €2014/07/10

  • > 山賊 さん
     
    おぉ☆コメントありがとうございます(≧▽≦)
     
    確かに!!
    ドラえもんに出てくる裏山っぽいですね、天覧山!(笑)
     
    すぐに登れちゃうのに、景色が良くて
    なんだか得した気分になる山ですね♪

    by りりー €2014/07/10

  • > OYAMA さん
     
    へぇ~、
    梅雨明けが一番良い時期なんですか~!
     
    夏山いいですよね☆
    梅雨明けが楽しみですっ(≧▽≦)

    by りりー €2014/07/10

  • こんにちは
    今度の祝日 友人と計画してみます
    みんな運動不足ですので

    参考になりました

    by あき €2021/11/14

    • > あきさん
      こんにちは!
      天覧山、ぜひ行ってみてください♪
      とても気軽に登れる山なのでおすすめです^^

      by りりー €2021/11/15

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