南ドイツにある世界遺産「マウルブロン修道院」は、
厳かな雰囲気のあふれる美しい空間でした。
今回はそんな「マウルブロン修道院」の見どころやアクセスなど、マウルブロン修道院の情報をまとめてお届けします。
マウルブロン修道院の見どころ
「マウルブロン修道院」は、ドイツのバーデン・ヴュルテンベルク州に残る旧シトー会修道院です。中世の修道院としては、ヨーロッパで最も保存状態が良いものの一つなんだとか。
石造りの門をくぐると、
修道院の敷地が広がっています。
そこには、かわいい建物がいっぱい♪
奥に進むと、修道院がありました。
「パラダイス」と呼ばれている美しい玄関ホールを抜け、
修道院の内部へと進んでいきます。
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なんか「隠れミッキー」みたいやつがいました。
こちらの教会はロマネスク様式でつくられましたが、
天井は後に、ゴシック様式へと改修されたそうです。
美しい…!
修道士の生活
当時、修道院に暮らす人々は「修道士」と「平修道士」の2種類に分かれていました。
「修道士」はひたすら神に祈りを捧げ、「平修道士」は肉体労働をこなしていました。
それぞれの生活スペースはきっちりと分けられており、寝る場所も、祈る場所も、ごはんを食べる場所も、すべて別になっていました。
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こちらは「平修道士」が祈るための教会。
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そして反対側にまわると「修道士」用の教会があります。
修道士たちは1日に8回も、神への祈りと礼拝を行っていたんだとか。
2階には、修道士のドミトリーがあったそうです。
修道院の生活において、修道士は「おしゃべり禁止」でした。教会はもちろん、ドミトリーでも、食堂でも私語は厳禁。
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唯一こちらの談話室でのみ、おしゃべりOKだったそうです。厳しいですね…!
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ここの小さな小部屋は、暖房室。
冬はここで火を燃やして、各部屋に暖かい空気が行き渡るようにしていたそうです。
とはいえ修道院は、冬場ものすごく寒かったみたいです。(夏は涼しくて快適なんですけどね)
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食事の前には、こちらの美しい噴水で手を洗っていたんだとか。
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こちらは修道士用の食堂です。
食事は1日2食で、お肉は禁止だったそうです。
そういえば、南ドイツで有名な料理の一つに「マウルタッシェン」というものがあるんですが、
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これは、野菜やひき肉を刻んでまぜた具を小麦粉の皮で包んだもので、「餃子」のドイツ版といった感じの料理です。(味は違うけど)
実はこれ、何を隠そうこのマウルブロン修道院で生まれた料理なんです。
お肉を食べたかった人が、「野菜と一緒に肉を皮で包んじゃえば、誰も気づかないでしょ!」と思って、この料理を編み出したのです。よっぽどお肉食べたかったんだね…(笑)
ちなみにお肉はダメだけど、ワインはOKらしいです。(なんかその辺は、日本のお寺と感覚が違いますね)
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こちらは、非修道士用の食堂。
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亡くなったら、この棺に入れられて、庭に埋められたそうです。
マウルブロン修道院はその後、宗教改革を経てプロテスタントの神学校に変わりました。天文学者のヨハネス・ケプラーや、作家のヘルマン・ヘッセなどもこの神学校で学んだそうです。
ヘルマン・ヘッセの自伝的な小説『車輪の下』も、この学校が舞台となっています。(ちなみに、ヘッセはうつ病っぽくなって、1年足らずで神学校を辞めたらしいです)
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生徒たちの落書きが刻んだ自分たちの名前。
マウルブロン修道院の周辺散策
マウルブロン修道院の周辺には、お散歩コースがあります。
こちらの階段を登って、
しばらく進むと
湖に出ました。
階段を登って、
ブラブラ散策。
自然の中で、のんびりできました♪
マウルブロン修道院周辺のホテル
今回泊まったのは、「Hotel Klosterpost」。マウルブロン修道院から歩いて5分ほどの距離にあります。
こじんまりとして、可愛いらしいホテルでした。
わたしたちが泊まったのは別館だったようで、
朝食は歩いて2分の距離にある本館に食べに行きました。
バイキング形式で、ハム&チーズの種類が豊富な朝食でした。
※ホテルの詳細はこちら →Hotel Klosterpost
マウルブロン修道院のアクセス・観光情報
・マウルブロン修道院への行き方:
シュトゥットガルトからで電車でミュールアッカーに行き、700番バスに乗り換えて約20分「Alte Post」で下車。そこから徒歩10分。
バスに乗る際は、運転手さんに「マウルブロン修道院に行きたい」と伝えておくと良いでしょう。なお、プフォルツハイムからもバスが出ているようです(734番&735番バス)。
*バスは本数が少ないようなので、帰りの時間を先に確認しておきましょう。
・マウルブロン修道院の入場料:7.5ユーロ。日本語のオーディオガイドあり(2ユーロ)。
・営業時間:3~10月は9:00~17:30。11~2月は9:30~17:00。1月1日だけ13:00~17:00。(閉店時間の45分前に入場を閉めきるっぽいです)
・休み:12月24日、25日、31日
次回は、この旅のカギとなっている「ワルドー派」の人々についてお届けします^^♪
↓
「ワルドー派(プロテスタント先駆者)の村でドイツ人のおもてなしに触れた日」
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※この記事は、European Travel Commission(欧州旅行委員会)との提携により「iambassador」が管理・運営を行ったブロガー旅行イベント「Visit Europe」で訪れた街のレポートです。ブログの内容はいつも通り、著者本人の個人的見解です。
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コメント
へー、こんなおしゃれな感じの世界遺産修道院があったんですね。
やはり、ドイツの古い建物ってお洒落でかわいい感じがありますね。
でも、写真の中ではりりさんが一番可愛いと思いますけど。
ドイツに行きたくなりました。
by 旅好き男 2015/08/23
> 旅好き男 さん
んま~!旅好き男さんたら、なーんて優しいんでしょうか…!(T_T) ありがとうございます!!
本当にお洒落で雰囲気の良い修道院でしたよ。少し行きにくい場所にあるせいか、観光客もそれほど多くないので、静かな修道院の雰囲気を味わいたい方にもオススメです♪ドイツに行くときは、ぜひ訪れてみてください(*´▽`*)
by りりー 2015/08/23