皆さんは、悪魔と契約した、と噂されるファウスト博士をご存じですか？

Source:wikipedia

今から約500年前、ドイツの「クニットリンゲン」という町に彼は住んでいました。

幅広い知識と教養を身につけたファウスト博士は、占星術や錬金術にも詳しく、皆から尊敬されていたそうです。

しかし、彼の心が満たされることはありませんでした。

「わしは人生のすべてを研究に費やしてきた。友達も恋人もつくらず、山のような書物と向き合い、さまざまな知識を得てきたというのに結局、生命の秘密を解き明かすことはできなかった…。ええぃ！もういい！！死んでやる！」

博士が自暴自棄に陥り、自殺を図ろうとすると、悪魔が現れてこう言ったのです。

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「僕と契約して魔法少女になってよ」

…あ、違った。

「僕と契約して、人生をやり直してみない？」

悪魔の条件は「博士の望みをすべて叶えてあげる代わりに、死んだら魂をくれ」というものでした。まんまと悪魔の誘いにのった博士は、若返りの薬を飲み、美しい少女と恋に落ちます。

悪魔の力を借りた博士は無敵でした。見事、少女と結ばれ超ハッピー♪ …と思いきや、そんな博士のせいで、少女の家族は死に追いやられ、少女もそのせいで頭がおかしくなって、結局死んじゃいます。

その後、まぁいろいろあって博士も死んじゃうんですが（←だいぶ端折った）、えーと…詳しくは本で読んでください。

ゲーテが書いた「ファウスト」。
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演劇の台本みたいに書かれているので、ちょっと難しいかも。

漫画だとささっと読めます（わたしは漫画で読みました）。
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漫画はかなり端折ってるので、原作とはストーリーが違う部分もあるようです。

ファウスト博士の生まれ故郷であるドイツの「クニットリンゲン」には、

立派なファウスト像がありました。

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ここが、ファウストさんの生まれた場所だそうです。

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こちらの「ファウスト・ミュージアム」は、18世紀に作られた半木造造りの建物を利用しているんだとか。カッコイイ…！

ファウストさんは実在した人物ですが、本当に悪魔と契約したのかはわかりません。

しかし彼は謎の死を遂げました。

おそらく何かの実験中に爆死したようですが、バラバラになったファウストさんの死体を見て、当時の人々は「こりゃあ、悪魔に呪われて死んだに違いない」と言いました。それが「ファウスト伝説」となって語り継がれていったのです。

ゲーテも子どもの頃、この人形劇「ファウスト博士」を観たそうです。そして並々ならぬ興味を抱いたゲーテは、大人になってから様々な取材をかさね、ほぼ一生をかけて「ファウスト」という大作を完成させたんだとか。

ファウストさんの生まれ故郷・クニットリンゲンは、かわいいお家や建物であふれていました。

町を散策しながら、ふと思いました。

もし、悪魔がいま目の前に現れて「人生をやり直さないか？」と言ってきたら、自分は何と答えるだろう？　「どんな望みも叶えてあげるかわり、死んだら魂をくれ」と言われたら、どうするだろう…？

答えは、すぐに浮かびました。

「人生やり直すとか、めんどくさいな～(´Д｀)」

…あのね、正直、受験勉強とかテスト勉強とか、またやりたくない。中学時代に戻って、めんどくさい中学生女子のいざこざとかに巻き込まれたくない。

まぁ、そのへんは悪魔がうまいことやってくれるんだろうけど、そもそも悪魔と関わること自体がリスクだし、怖いじゃん！

…でも万が一、悪魔の口車にのせられて契約成立しちゃったら、どうしよう。

うーん、そうだなぁ…。とりあえず、ナウシカに出てくるメーヴェ（小型飛行機）を作りたいかな。

中学生か高校生の頃、あれに乗ってみたくていろいろ調べてたんだけど、開発費が何千万とするらしくて諦めたんですよね。でも今度こそ、悪魔の力であの夢を叶えよう。

…と思っていま調べてみたら、普通につくってる人いました。
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すごい！

皆さんはどうですか？

死後、悪魔に魂を取られる代わりにどんな望みでも手に入るとしたら、悪魔と契約しますか？　もし契約したら、どんな願いを叶えたいですか…？＾＾

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P.S. 次回は世界遺産の「マウルブロン修道院」を訪ねます♪
次回「ドイツのおすすめ世界遺産「マウルブロン修道院」の見どころ」へつづく…。

※この記事は、European Travel Commission(欧州旅行委員会)との提携により「iambassador」が管理・運営を行ったブロガー旅行イベント「Visit Europe」で訪れた街のレポートです。ブログの内容はいつも通り、著者本人の個人的見解です。