旅行記ブログ:りり記

常念岳登山。雲の上の絶景を求めて…常念小屋~常念岳山頂へ

time 公開日:2014/11/18   

常念岳のふもとに建つ「常念小屋」で昼食を食べたあとは、常念岳の頂上を目指します!

※前回の記事はこちら⇒「登山初心者だけど、北アルプス(常念岳~燕岳)を縦走してきました!」

小さなバッグに水や雨具など最低限の荷物を詰めて、山小屋を出発!!

お天気は、どんより。…っていうか、霧が濃くて先が見えない。。
こんなんじゃ、せっかく登っても頂上からの絶景は見られないかもしれないな…

でも、せっかくここまで来たんだから、行くだけ行ってみよう!



 ↑
横風にやられたのか、すっかり腰が曲がってしまった木々。

山の神様、もしいらっしゃいまいしたら、どうか一瞬だけでも良い景色を見させて下さい…。そう心の中でお願いしていると、山の神様が一瞬の晴れ間を見せてくれました。

…おぉ!!山の神よ、ありがとう~!!その調子で、どうか頂上でもお願いします~!!!

最初は砂利道だったのが、

だんだんと険しい石の道に変わりました。

岩と岩の隙間に咲く花は、強くてけなげ。

荷物が減った分、足取りは軽いのですが、なかなかペースが上がりません。

ときどき不安定な石がゴリッと滑るので、バランスを崩しやすいのです。おまけに坂の傾斜もきつく、少し登っただけですぐに息がきれてしまいます。

山なのか、岩なのか、なんだか分からなくなる道を、

ときおり現れる矢印の表示に従って、黙々と登ります。

石が多くて登りにくいなぁ…っていうか、頂上はまだだろうか?もう1時間以上登っているのだけれど。。

なんか、だいぶ足首が痛くなってきたよ…(´Д`) =3 もう無理かも…。夕食の時間に間に合わなくなりそうだし、引き返した方がいいかな。。

だんだん気持ちが弱くなり始めたとき、ふと顔を上げると、頂上らしきものが見えました。

うわぁ…まだ、だいぶ距離がある。。でも、行けるところまで行ってみよう!

ようやく頂上に着いたぞ!

と思ったら、頂上ははるか先でした。まだ歩くのか(´Д`)

大きな岩の上をよじ登っていくと、

ついに、本当の頂上へたどり着きました!

うおぉぉぉ!!やっっっと着いた~!!!

常念岳の山頂は想像以上に狭く、ゴツゴツとした大きな岩が転がっていました。

一段低いところの岩場に座って、眺望を味わいます。

雲が多かったせいで、正直、求めていた「絶景」とは違ったのですが、雲の合間にチラチラと見える槍ヶ岳を眺めていると、何とも言えない達成感が込み上げてきました。

目の前に広がる山と、ゆっくり流れる雲は、見る者を雄大な気分にさせてくれます。

一時はあきらめそうになったけけど、なんとか登ることができて良かった…。

さて。

しばらく達成感に浸った後には、

地獄の下りが待っていました…。

「行きはよいよい 帰りはこわい」とは、まさにこのこと。(まぁ、行きも辛かったんだけど)

とにかく足場が悪くて、何度もズルッと滑っては、ヒヤリとした汗が背中をつたいます。

滑らないよう慎重に足を運ぶ分、登りよりも時間がかかってしまいます。

1時間ほど歩いてようやく山小屋が見えてきたのですが、ここからが長かった…。もうゴールは見えているのに、そのゴールがなかなか近づいてこないのです。

このままじゃ夕飯の時間に間に合わない…!
気持ちばかり焦って、身体が追いついていきません。足の疲労は、すでに限界を迎えていました。

あまりの足首の痛さに、少し休憩しようとしゃがみ込んだら、そのまま動けなくなってしまいました…。

はぁ。。立ち上がりたいのに、立ち上がる気力がない…。足首が痛すぎる…。

ていうか!この山、下りにくすぎるよ!石が多すぎだし、こんなの無理でしょ!!んもうっ…!!!(≧口≦)

ついにわたしは、行き場のないイライラを、山へとぶつけ始めました。

「もう、こんな山、二度と登るかっ!」

心の中でそう叫んだ後、ハッとしました。

ヤバイ!せっかく山の神様が良い景色を見せてくれたというのに、グチグチ文句ばかり言うなんて、わたしはなんと罰当たりな人間だろうか…!こんなんじゃ山の神様を怒らせてしまう!

神の怒りに触れる前に、大慌てで謝ります。

「すみません、山の神様。先ほどは少し感情的になってしまいましたが、晴れ間を見せてくださり、ありがとうございました。やっぱりこの山、好き…とは言い切れないけど、嫌いじゃないですよ。とりあえず、ありがとうございます…」

心の中でそう言って立ち上がり、「ありがとう、ありがとう…」と呪文のように言いながら下りました。すると、心なしかスムーズに下ることができました。

やっぱりどんなときも心の持ちようが大事なのかもしれません。グチグチした気分で下ると、注意散漫になって事故を起こしやすいけど、感謝の気持ちをもって下れば、丁寧で的確な足運びが出来るのかもしれないなぁ…などとぼんやり考えていると、山の神様はさらに素敵なプレゼントをくれました。

なんと特別天然記念物の「雷鳥(ライチョウ)」が現れたのです。

雷鳥は、人間が少しぐらい近づいても逃げる様子はありません。

これは、日本人が大昔から雷鳥を大切に扱ってきた証だそう。(海外の雷鳥は、人間を見るとすぐ逃げるらしいです)

雷鳥の姿にホッコリしたところで、

ようやく山小屋へ帰ってきました。ふぅ…。なんとか夕飯の時間(17時)に間に合いました。

…まぁ正確に言うと、2分遅れたんですが、

食堂の前には行列ができていたので、全然余裕でした。

夕飯はハンバーグ定食。こんな豪華なご飯が食べられるなんて…!

昔泊まった富士山の山小屋では貧相なカレーしか出てこなかったので、てっきり山小屋の食事はそういうもんかと思ってました。

満腹になったところで部屋に戻ると、そこにはおじさん&おばさんがあふれていました。

彼らは初対面にもかかわらずすぐに打ち解け、
「どっち側をにして寝ますか!?」とか、

「男子・女子、女子・男子、男子・女子…で寝ましょうか。見知らぬ男女が隣り合っちゃうと、何かあったら大変ですからね。ハハハ」とか、

「まぁ、何かあってもいいんですけどね、ハハハ!」
なんて笑いあってて、ずいぶん楽しそうでした。

「男子」「女子」っていう年齢じゃないのでは…と思ったのですが、彼らにとっては中高年の大人の修学旅行」といった気分なのかもしれません。キャッキャッとはしゃぐおじさん&おばさんを横目に、わたしはガサゴソ荷物の整理をして、歯を磨きに行きました。

部屋に荷物を置けないため、狭い廊下にはみんなの荷物が溢れ、足の踏み場もないほどでした。荷物の隙間を通って洗面所へ行くと、ここも人であふれていました。

ちなみに、多くの山小屋は環境を守るため、石鹸や歯磨き粉の使用を禁止しています。

基本的に山小屋は

電気=発電機を利用
ガス=プロパンガス
水道=雨水や沢水
下水道=汲み上げ、バイオトイレなど

となっているため、ホテルのようなサービスは期待できません。

トイレは「ボットン便所」のところが多いし、自分が出したゴミは、全て持ち帰る必要があります。*

*常念小屋の場合、食堂などで出たゴミは、すべてヘリコプターでゴミ処理施設に運んでるらしいです。

山小屋にはお風呂がないので、汗ふきシートメイク落としシートが大活躍です。
 ↓

 

部屋にコンセントはなく、充電が出来るのは玄関先の1ヶ所のみ。

1回100円で、1時間程度の充電ができます。

玄関先にスマホを放置するなんて、海外ならありえない!盗まれないかしら…?とヒヤヒヤしましたが、ここは大丈夫でした。日本は平和です。

歯を磨き、トイレを済ませてから帰ると、部屋はすでに真っ暗でした。まだ19時なのに、みんな寝るのが早いです!

真っ暗な部屋の中は「ガーッ!!ンガーッ!!」という騒音に包まれていました。

イビキの大合唱の中、わたしは耳栓をして狭い寝袋に潜り込み、身体を小さく縮めて眠ったのでした。

一の沢~常念小屋・常念岳 コースタイム

4:30~5:44 一ノ沢登山口 → 6:04 山の神 → 7:12~7:36 王滝ベンチ → 8:02~8:09 烏帽子沢 → 8:43~8:52 笠原沢 → 9:43~9:49 胸付き八丁 → 10:17~10:41 最終水場 → 10:57~11:04 第一ベンチ → 11:18 第二ベンチ → 11:27~11:33 第三ベンチ → 11:47 常念乗越 → 11:55~13:00 常念小屋チェックイン、ランチ →  14:40~15:08 常念岳頂上 → 17:02 常念小屋

常念岳の山小屋:「常念小屋」の評価(5点満点)

・食事:★★★
・スタッフのサービス:★★★
・部屋の広さ・快適度:★★
・布団の寝心地:★★
・飲み水:★★(無料。ちょっとカルキ臭い)
・コンセント:★★
・アクセス:★★★
・その他サービス:★★
総合:★★★(3.0)

次回「超絶景!常念岳~大天井岳の縦走 – 初心者の北アルプス縦走記③」へつづく。

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