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イスラム教の面白すぎる実態。『イラン人は面白すぎる!』書評

公開日:2017/12/16 

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皆さんは「イスラム教」に対して、どういうイメージを持っていますか?

中には、イスラム教 = なんとなく危険そう… という印象を持っている方もいるかもしれません。

日本人にとっては馴染みのない宗教だし、ニュースで耳にするときはいつも「テロ」とセットだし…。

わたしも昔は、イスラム教に対して、あまり良いイメージを持っていませんでした。

イスラム教徒

1日に何度もお祈りをしたり、断食をしなきゃいけない月があったり、女性の服装に自由がなかったり…、ストイックで厳しい宗教というイメージがありました。

しかし、そんなイスラム教のイメージをくつがえす本に出会ったのです。

それがこれ。
 ↓

イラン人は面白すぎる!

 

イラン人と日本人とのハーフで、よしもとのお笑い芸人をされているエマミ・シュン・サラミさんが書いた本です。

さすが芸人さんの本だけあって、思わず吹き出してしまうようなエピソードがたくさん出てきます。

今回は本の中で、特に印象に残った部分を紹介します。


イスラム教は危険なのか?

「目には目を、歯には歯を!」という格言からして、「イスラム教」ってなんとなく激しそう…という印象がありませんか?

でもイスラム教徒の大半は、いたって平和であると著者は言います。

日本人の中には、イスラム教徒=異教徒を敵とみなす怖い人たち、といったイメージを持つ人も多い。

たしかに、イスラムの地はアルカイダなどのテロ組織を生んだ。しかし、彼らはイスラムの中でも特殊で、むしろ普通に生活する中東の市民から嫌われている

日本でいえばオウム真理教みたいな組織で、日本人だって外国から「日本人=オウム信者」と思われたら全力で「ちょっと、ちょっと~っ!!」って否定するでしょ。

一部の人たちが、イスラム教のイメージを悪くしてしまっただけで、イスラム教徒の大多数は、我々と同じ普通の人々なのです。

そういえば以前、国連の調査で、学校できちんとイスラム教の教えを学んだ人ほど、イスラム過激派(テロリスト)にはならないという結果が出た、という話を聞いたことがあります。

イスラム教の教えを守るため…というより、お金を得るためだったり、社会への不満をぶつけるために、テロ活動をしてる人の方が多いのです。

イランはガチガチのイスラム教国家だが、そこに住む市民は異教徒を差別したり、過激な思想を振り回したりなんて決してしない。むしろみんな、ただ単に親がイスラムだからとか、国全体の雰囲気がそうだからという理由で、「なんとなくイスラム教徒」をやっているだけだ。

強い信念をもって…神様の教えを守って生きる…! というよりは、なんとなくみんなに流されて「イスラム教徒」をやってる…ってい人のほうが多いんですね。

イランは親日国

日本人の中には、「イラン=危険国家」と思っている人や、イランとイラクの違いをよくわかっていない人もいます。(というか、昔のわたしがそうでした)

一方、イランには親日家が多いと著者は言います。

そのことは、イランで放送されている日本のドラマやアニメが、すべて高視聴率、あるいは国民的人気番組になっていることからもよくわかる。イランで『おしん』が放映されたときは、なんと視聴率90%『キャプテン翼』だって60%だったんだから!

かつてイランの世論調査で、大統領になってほしい人物を尋ねたところ、『おしん』に出演していた泉ピン子さんが上位にランクインしたそうです。すごいな…(笑)

物乞いの天国=イラン

イスラム教徒には5つの義務があります。そのうちの1つが「喜捨」。「富める者は慈悲の心をもって貧しい者に与えよ」という教えです。

この教えのおかげで、イランでは物乞いでも良い生活ができるのです。

物乞いにとって、イランは天国のような国。首都テヘランには月収14万円近く稼いでいる物乞いがざらにいる。これは、イランのサラリーマンの最低賃金の5倍にあたる額だ。

労働者が汗水たらして稼いだナケナシの金で豪遊する物乞い……。まさに、悪夢の下克上である。

イランにいる物乞いは総じて態度がデカイため、施しの額が少ないと文句を言ったり、説教をしてきたりするんだとか。

神さまを言い訳に使う国民

著者曰く、イラン人は元来テキトーな人が多いため、イスラム教の唯一絶対神アラーに責任を転嫁をする人が多いそうです。

バスや電車などの交通機関が時間通りに到着することはあまりない。平気で1時間以上遅れるのだが、そんなとき運転手はそろって「アラーの導きによって遅れてしまったのだ」と、遅刻の言い訳にしていまう。

日本なら「ふざけるなっ!」と罵倒されるところだが、乗客も「アラーがそれでいいなら、しゃあないなぁ」といった感じである。

人に貸していた物を無くされたときも、「アラーの気まぐれで消えてしまった」と言われるそうです。なんでもかんでも、アラーの仕業かい…!

命がけの巡礼

イスラム教徒の義務の1つに「巡礼」があります。巡礼は、イスラム教の聖地に礼拝に行くこと。

巡礼地では、3日間にわたってさまざまな行事が行われます。

最も有名な聖地はメッカのカアバ神殿。巡礼期間になると、300万人以上のイスラム教徒が訪れます。

巡礼期間中は食べ物を一切口にしてはならず、3日間の荒業で体力の限界を超え、毎年2000人以上の負傷者、300人前後の死者が出る

…過酷過ぎますよね。日本の聖地巡りとはわけが違う…。

巡礼行事の1つに、「黒い石」と呼ばれる建物にキスをしながら、その周りを7周する、というものがあります。

メッカの黒い石

メッカの黒い石

一見楽しそうだが、300万人規模の人間がひとつの建物に殺到するわけで、毎年ドミノ倒しが発生して200人くらいが圧死している。

…なんと危険な! しかし、この巡礼をなし遂げた人は、「天国」に行けるばかりか、一躍ご近所のヒーローとなるそうです。

お店でオマケしてもらえたり、赤ちゃんの名付け親を頼まれたり…と、みんなから一目置かれる存在になるんだとか。

断食イベント「ラマダン」

イスラム教で、最も有名なイベントといえば「ラマダン」です。

これは、イスラムの暦の9月に断食を行う国民的ガマン大会。

お金がなくて十分なご飯を食べられない人への理解を深めたり、食べられる喜びを再認識したり、忍耐力を養ったりするために行われるそうです。

ラマダン

ラマダン中(約1カ月間)は、日中の飲食が一切禁止

夜は食べていいのですが、日の出から日没の間(13時間前後)は、何も口にできません。食べ物はもちろん、水もダメ

ラマダンは暑い時期に当たることが多いため、熱中症で倒れる人も増えるそうです。

イラン人は日本人ほど清潔な国民とはいえないが、ラマダン中はやたらと顔を洗う姿を目にする。これは、顔を洗うフリをしつつこっそり水を飲んでいるのだ。

とはいえ、あきらかに水を飲んでいることがバレると逮捕されてしまうため、水でお腹をふくらませることはできないそうです。

またラマダン中は、お腹が空いてイライラするためケンカが増えるんだとか。

物に八つ当りをする人が増えるせいで物が壊れるため、ラマダン中は家具や電化製品の売上が通常の5倍になるそうです。思わぬ経済効果ですね。

著者がイランに住んでいた80年代はイスラム思想が徹底されており、ツバをごくりと飲み込んだだけで警察に止められ、尋問されるほど厳しい体制がしかれていたそうです。

テレビドラマでは食事シーンが全てカットされていたそう。

アニメも例外ではない。当時イランで放送されていた日本のアニメ『それいけ!アンパンマン』では、アンパンマンの顔にモザイクをかけられてしまった。顔にモザイクがかかっているヒーローという斬新さ。バイキンマンと闘っているヒーローのほうにモザイクがかかり、どっちが悪者なのかわからない不思議なアニメになってしまった。

まさか、ヒーローの顔にモザイクがかかるとは…!

てかアンパンマン、カレーパンマン、食パンマン…ヒーローは全員モザイクやん。

イランの恋愛事情

イランでは国の法律で男女の恋愛が禁止されているそうです。

イスラム教国では、夫婦、血縁関係のない他人同士の男女が一緒に時を過ごしてはいけない。つまりイランでは、デートはおろか独身男女が雑談しただけで逮捕されてしまうのだ。

イランでは、学校も職場もすべて男女別。共学の学校はひとつもないそうです。

海は、男女別に専用ビーチが分かれているため、波打ち際ではしゃぐカップルもいないんだとか。

出会いもない、ナンパをしたら即逮捕。じゃあどうやって女性と甘い一夜を過ごすのか?
ズバリ、唯一の方法は結婚である!これは冗談ではなく、イランでは初めての恋愛=結婚なのだ。

イラン人の大半は親が決めた相手と結婚するそうです。婚約の際、男性は女性に対し、月収の3~5倍のお金を渡さなくてはならないんだとか。

そういえばエジプトもイスラム教の国なんですが、エジプトを旅行したとき、地元の人からお金がなくて結婚できない男性が増えているという話を聞きました。

エジプトでは結婚の際、男性が女性に約70万円もする金の装飾品を送らなくてはいけないそうです。

70万円といったら、エジプト人の平均月収の20倍以上

日本人の感覚で言うと、月収25万円の人だったら、約600万円もの装飾品を花嫁に送らなきゃいけないってことです。うぅ、高すぎる…! そう簡単には結婚できないんですね。。

イスラム圏の女性差別

イスラム教の法律では、殺人、レイプ、ドラッグ、政治犯、同性愛は死刑となるそうです。

死刑が執行される年齢は、男性が15才以上、女性は9歳以上。さらに、女性は男性に比べて厳しい判決を受ける傾向にあります。

2004年には、こんな痛ましい事件があった。当時16歳だった未婚女性のラジャビさんが51歳の男に性的暴行を受けた。男性はいうまでもなく死刑だが、被害者のラジャビさんまでも姦通罪で死刑判決を受けてしまったのだ。

…レイプの被害者が死刑になるなんて、日本の常識では考えられない判決ですよね。

イスラム教では女性が肌を露出することが禁じられているため、水着姿の女性などいたら、ワイセツ罪で即逮捕

イランでは、女性の肌や髪の露出を禁止しているそうです。そういえば以前、ファレル・ウィリアムスのヒット曲「Happy」に合わせて踊ったイランの若者が逮捕されていましたね…。

女性はひとりで外出してはいけないという決まりもあるそうです。外出の際は付き添いが必要なんだとか。大変ですね…。

最後に

ここで紹介した以外にも、

・イスラム教では、なぜ一夫多妻制が認められているのか?
・なぜ『イケメン』の定義が「ヒゲ+小太り+濃い体毛」なのか?
・イスラム教シーア派とスンニ派の違い

…など面白い内容が盛り沢山。明るいタッチで、イスラム教のタブーにも触れています。

ぜひ読んでみてください~。
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イラン人は面白すぎる!

 

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