(※結論だけ、スーツケース破損の対策法だけ知りたい方はこちらまで飛んでください。)
スイスからの帰り、長いフライトを終えようやく羽田に着いたわたしは、ほっと一息ついていました。
※前回のスイス旅行記の続きです。前回の記事はこちら → 「スイス鉄道のサイレント車両と、チューリッヒ中央駅のSBBラウンジ」
ふぅ。あとは帰るだけ。
…と思ったら、まさかのトラブル発生です。スーツケースが出てこない! ターンテーブルを凝視するも、わたしのスーツケースが現れる気配はありません。
困ったな。ただでさえ時間がないのに、飛行機が遅れたせいで、もう終電間際。早く出てきてくれよ~!! …と全力で念を送るも、効果なし。
人がまばらになってきたターンテーブルの前で、刻一刻と終電の時刻が迫ります。あ~もう時間ない、どうしよう、やばい…。ソワソワ待っていると、ようやくわたしのスーツケースが現れました。やったー!!
…ん? なんか変だぞ。何これ!?
ファスナーの金具が壊されてる~! Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
しっかりロックしていたはずの南京錠もなく、ていうか二度と南京錠がかけられない仕様にされちゃってました…。
なんという仕打ちでしょう。やっぱりスイスだから、セキュリティチェックが厳しいのか? 爆弾なんて入ってないのに~!
とりあえず空港スタッフに相談しようとするも、ターンテーブル周辺には誰もいません。ここからスタッフを探して、状況を説明して、荷物破損の書類を書いてもらって…なんてことしてたら、確実に終電を逃します。
ええい、仕方がない。もういい! わたしはクレームをつけるのをあきらめ、全力で駅のホームに向かい、なんとか終電に間に合ったのでした。
航空会社のスーツケース破損対応
翌日。スーツケースへの思いは、つのるばかり。スイスの空港スタッフだか、エミレーツ航空さんだか知りませんが、よくもわたしのお気に入りスーツケースを壊してくださいましたね…! ^^怒
思い切って、羽田空港のエミレーツ航空オフィスに電話してみました。
まずね、なんで壊されたか知りたかったよね。だから丁寧に聞きました。そしたら、「空港でセキュリティ上、チェックされたのかも…」とのこと。詳しい理由はわからないそうです。
鍵をかけないで預けるか、はたまたTSAロック(*)にしとけば良かったのか聞くと「アメリカではないから、必ずしもTSAロックの必要はない」との回答でした。
*アメリカはスーツケースを預ける際、鍵をかけてはいけません(テロ対策)。普通の南京錠をつけていると壊されちゃいます。ただ、「TSAロック」という指定された鍵なら、係員が専用の合鍵で開けられるため、壊されたりしないのです。
↓
ちなみに鍵をしないで預けた場合、中身が盗難にあっても航空会社は責任をとれない(免責事項)。盗難もゼロではない(*)。下請け会社がたくさん入っていて、いろんな人が働いてるから、航空会社は保証できない、とのことでした。
*空港の係員による盗難って意外と多いみたいですね。特にアメリカは空港の盗難被害が5年で3万件、被害総額は3億円に達しているそうです。(2003年から2012年までの間に381人の職員が窃盗で解雇されているとのこと)
で、肝心のスーツケースの保証について聞くと、この程度の破損の場合、航空会社としては保証の対象外となるそうです。スーツケースがボロボロにされて、完全に使えない状態にされたとかじゃない限り、免責事項となるんだそう。
このあたりの基準は航空会社によって違うみたいですね。スーツケースにヒビが入っていた場合、空港で申し出ると、修理して送り返してくれる航空会社もあるようです。
エミレーツの場合は、以下が免責となっています。
↑
■ 免責事項 ■
へこみ・引っ掻き傷・欠け目・ひび割れ・ハンドル、車輪部分の破損・擦り傷、汚れ、しみ・フレームの歪み・鍵部分の不具合・肩紐、ベルト、その他引き紐の欠落または破損・ファスナーの破損・製造上の欠落におけるもの・過度に詰め込まれた荷物、過重(23㎏を超えるもの)またはスーツケース耐久重量を超えている荷物の破損、内容物の破損等
…全部じゃん! ありとあらゆるケースを網羅してるじゃん!
でも個人で海外旅行保険に入っていれば大丈夫なんだそうです。保険請求に必要な事故証明書は作ってくれるから。
わたしは特に海外旅行保険へ加入したりはしてません。が、持っているクレジットカードに海外旅行保険がついているのです。ラッキー♪ これなら修理費がかからないわ!
…と思ったら、なんと事故証明書を作成するには、荷物到着時に申告しなきゃダメとのこと。後から言ったんじゃ、遅いそうです…やっぱりね(泣)
「でも、飛行機が遅れたせいで終電間際になっちゃって、そんな暇なかったんです…!」と必死で訴えると、しばらく保留音が鳴り響き、結果OKになりました。(上司に相談したか、本当にその便が遅れたのか確認したのかな?)
そんなわけで、スーツケースのサイズやブランドなどを聞かれ、後日送られてきたのがこちら。
↓
「手荷物事故報告書」です。左の紙の右下にサインして、保険会社に提出すればOKとのこと。
クレジットカードの海外旅行保険
ちなみにクレジットカードについている海外旅行保険には、以下の2種類があります。
①
自動付帯:
カードを持っているだけで自動的に保険が適用される
②利用付帯:
事前に(日本を出国する前に)そのカードを使って旅行代金を支払っておかないと、保険が適用されない
楽天カードなんかは②の利用付帯となるので注意が必要です。
エポスカードは、年会費無料かつ自動付帯なのでおすすめです。
※詳細 → 「海外旅行保険って本当に必要?保険料を無料にしちゃう裏技」
スーツケースの修理費用
というわけで、クレジットカードの海外旅行保険デスクに問い合わせたところ、修理にかかった費用を負担してくれることになりました。ただし免責金額が3,000円とのこと。
そうそう。携行品損害の場合はこういう免責金額ってものがあるんですよね~。つまり3,000円までは自己負担、3,000円を超えた分の修理費を保険会社が支払ってくれるってことです。
で、早速バッグ修理屋さんにスーツケースを持って行ったところ、ファスナーの金具修理は1か所につき1,620円。今回は2つだから3,240円となりました。
…あれ? 3,000円まで自己負担ってことは、保険会社からもらえるのは240円。なんだ、たった240円か。それなら、いいや~。
というわけで、保険金を請求せずに終わったのでした。
(ちなみに、スーツケースの修理はバッグ&靴の修理屋さんで3週間弱かかりました。ファスナー金具の在庫がなかったから、取り寄せに時間ががかったらしい)
まとめ
最後に、空港でスーツケースが壊された場合の注意点をまとめておきます。
< スーツケース破損の注意点まとめ >
・スーツケースの破損に気づいたら、その場で空港スタッフに申し出る。空港を出てからでは遅い。(でも終電など、やむを得ない事情があれば考慮してくれるかも)
・航空会社によっては、スーツケース破損の免責事項が多い。エミレーツ航空は、ひび割れや鍵の故障、車輪の破損…など、ほとんどすべてが保証の対象外となっている。
・航空会社が保証してくれなかった場合は、事故報告書を書いてもらい、クレジットカードの海外旅行保険デスクに請求する。ただし旅行代金を事前にカードで払っていないと海外保険が適用されないクレジットカード(利用付帯)もある。また免責金額に注意。
今持っているクレジットカードに海外旅行保険がついているのか、それは自動付帯か利用付帯か、今一度チェックしてくのがポイントですね~。
なお自動付帯のクレジットカードを持っていない場合は、早めに作っておきましょう。年会費のかからないカードが良いなら、「エポスカード」おすすめです。
→ エポスカードの詳細はこちら
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りりー
予算99万円・約7カ月で世界一周した格安旅行情報ブロガー。
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