ペンギンは、好きですか?
わたしは正直、そうでもないというか…特にペンギンを好きだと思ったことがありませんでした。
ここで野生のペンギンに出会うまでは…!
今回はニュージーランドで参加した、2種類のペンギンツアー(イエローアイド・ペンギン・ツアーと、ブルー・ペンギン・ツアー)について紹介します。
※この記事は、ご覧のスポンサーの提供でお送りします。
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オタゴ半島
ニュージーランドの南島にあるオタゴ半島には、ペンギンやオットセイ、アホウドリなど様々な野生生物が暮らしています。
中でも、イエローアイド・ペンギンは、ニュージーランドにしかいない珍しいペンギンなんです。
前回紹介したダニーデンの中心部から、イエローアイド・ペンギンの観察所「ペンギン・プレイス」までは、車で40分ほど。
海沿いの道を走ります。
海を眺めながらのドライブは最高!
…なんですが、クネクネ道なのにガードレールがついてないので、
ときどき海に落ちる人がいるそうです。(特に冬場、路面が滑りやすくなっているときは危険なので、レンタカーで行かれる方は注意が必要です)
黒鳥の泳ぐ海を横目に、しばし車を走らせると
こんな看板がありました。
「ペンギン注意」の看板です。
昔は夕方になると、ペンギンがこの道路を渡っていく姿が見られたそうです。
途中いくつかのスポットに立ち寄った後、やってきたのがこちら。
「ペンギン・プレイス」です。
イエロー アイド・ペンギン ツアー
「ペンギン・プレイス」では、野生のイエロー アイド・ペンギンを観察するツアー(所要1時間半)が開催されています。我々は19時15分スタートの最終回に参加しました。
イエローアイド・ペンギンってどんなペンギン?
今から見に行くイエローアイド・ペンギン(和名:キンメペンギン)は、ニュージーランドにしかいない大変珍しいペンギンで、
ニュージーランドのお金(5ドル札)にも印刷されています。
現在は絶滅危惧種に指定されるほど、数が少なくなってしまったイエローアイド・ペンギン。
「ペンギン・プレイス」では、そんなイエローアイド・ペンギンのために巣箱を設置したり、木を植えたり、害獣を駆除したり…とペンギンの保護活動を行っています。
ペンギンツアーは、まず建物の中でガイドさんの説明を聞いた後、施設の脇にあるペンギン病院を見学します。
ペンギン病院
こちらのペンギン病院には、ケガをしたペンギンやその子どもたちが運ばれてくるそうです。
我々が行ったときは、たまたまイエローアイド・ペンギンの子どもたちがいました。
手を広げてるのは、風を通すため。こうやって体の熱を放出させているのです。
暑さに弱いペンギンは、温暖化が進むと病気になりやすくなるのだとか。
野生のイエローアイド・ペンギンに会いに行く
かわいいペンギンの子どもたちに別れをつげ、
バスに乗り込んで、海へと向かいます。
ここから先は森の中を歩きます。
木陰には時折、ペンギンの巣箱が見えました。イエローアイド・ペンギンは、海辺の近くの森に住むペンギンなのです。
実はイエローアイド・ペンギンの数がここまで減ってしまったのは、森が減ったせい。
その昔、人間(白人)がニュージーランドにやってきて、木を伐採し牧場にしてしまったせいで、彼らの住む場所がなくなってしまったのです…。
緑のトンネルを抜けると、
素晴らしい景色が広がっていました。
イエローアイド・ペンギンは、夕方に漁を終えて海から上がってきます。つまり、ここで待っていれば、海から上がってくる姿を見られるというわけです。
どれどれ、ペンギンはどこかな~?
…あ! なんかいるぞ!!
…オットセイでした。
こっちにいるのはトド。
…いや、その…、イエローアイド・ペンギンって、そう簡単に見れるものじゃないらしいんですよ。とても希少なペンギンですからね。
ちなみにイエローアイド・ペンギンは、飼うことが法律で禁止されているため、動物園でも見ることができないんです。
まさに、ここでしか見ることのできないペンギン…、それがイエローアイド・ペンギンです!
もう少し先へ進みましょう。
ん? 何やらみんなが、海を指さしています。
あ、あれは…!?
イエローアイド・ペンギンだ~!!
ついに現れました。イエローアイド・ペンギン! めっちゃ遠いけど…(涙)
「見て、あそこ! ちょうど海から上がってくるよ!」とガイドさんに言われて海を見てみると
あ!
立った~!!
テクテクと陸地を歩くイエローアイド・ペンギン。とってもかわいいです。
でも…すごく遠い。
一眼レフの望遠ズーム(270㎜)を目いっぱいきかせても、こんな感じでした。
↓
遠くの方のペンギンはこんな感じ。
↓
肉眼では豆粒にしか見えないので、わたしはペンギンと間違えて、カモメの写真を何枚も撮っていました。
同じような色だから、わかりづらいのよね…^^;
ちゃんとペンギンを見たいなら、双眼鏡を持っていくと良いでしょう。
↓
コースの途中には、
ときどき巣箱が設置してあります。
中をのぞくと…
ん? なんかいるぞ!
ペンギン…のお腹~!!
ここには、ブルーペンギンたちが住んでいました。
さらに進むと、
美しい絶景が待ち受けていました。
ペンギンは遠かったけど…、この絶景を見れただけで満足。
オットセイもいっぱい見れたし。
…そう自分を納得させていると、
「今からあそこに行くよ!」とガイドさんが草むらを指さしました。
よく見ると小屋のようなものがあります。
「さっきのペンギンが歩いてくる姿を見られるかも!」とガイドさんが言うので、大急ぎで小屋に向かいました。
途中の通路はこんな感じで、周りの景色になじむようカモフラージュされています。
イエローアイド・ペンギンはとてもシャイなペンギンなので、小屋の中からこっそり観察するのです。
目をこらして草むらを見ていると
…あ、いました! イエローアイド・ペンギンです!!
ときどき「キェー!!」という叫び声をあげるイエローアイド・ペンギン。これは自分のテリトリーを主張するためなんだとか。
彼らは他のペンギンと違い、群れではなく、単独で行動するペンギンなのです。
叫び声をあげるのは、パートナーに自分の居場所を知らせるためもあります。
ここのペンギンはみんな名前が付けられていて、最高齢は「ジム」という名前のおじいちゃんペンギンです。
野生のイエローアイド・ペンギンは6歳前後で死んでしまうことが多いのですが、「ジム」は24歳と大変長生き。
そんなジムは去年、マギーという若い女の子とカップルになったのですが、今年はマギーが別のペンギンとカップルになってしまったそう。
ジムは毎日、マギーが新しい彼氏と一緒にいる様子を目で追っては、切なそうにしていたのだとか。悲しすぎる…。
ペンギンはカップルになると一生添い遂げる、なんて言われますが、例外もあるのですね。
イエローアイド・ペンギンのヒナは毎年11月に生まれるのですが、今年は暑さのせいもあり、みんな病気で死んでしまったそうです。
もう一つの小屋に移動して海のほうを眺めていると
…!!
1羽のペンギンが海から上がってきました。
テクテクとこちらに向かって歩いてきます。なんて可愛いの…!!
ヨチヨチ歩いては一休み、ヨチヨチ歩いては一休み…を繰り返して、ゆっくりゆっくり歩いてきます。
歩き方が人間の赤ちゃんみたい。
しばらくすると、ペンギンが草むらに隠れて見えなくなりました。
少し待てば、また見えるとのことだったのですが、いつまで待ってもペンギンの姿が見えません…。
すでにツアーの終了時間は過ぎていたのですが、たまたま良いガイドさんに当たったようで、もう少しだけ待ってくれることになりました。
しかし10分以上待ってもペンギンは現れません。そろそろ次のペンギンツアーに行かなくては…。
諦めてその場を去ろうとしたその時、
キターーーーーー!!
イエローアイド・ペンギンがヨチヨチと現れたのです!
少し歩いては、
羽を広げて休み
また歩いては
毛づくろいをして…と、ゆっくりのんびり進んでいました。
歩いている様子はこんな感じ。
↓
かわいい~!!!
最後に間近でイエローアイド・ペンギンが見れて、大満足のツアーでした。
ペンギン・プレイス 観光情報
・住所:45 Pakihau Rd, Portobello, Harington Point 9077
・時間:ペンギンツアーは、17:15から30分おきに開催。19:15スタートが最終回。ただし冬期(4~9月)は、15:45~の1回のみ。
・休み:12/25
・メモ:イエローアイド・ペンギンは、夕方(日が暮れる少し前)になると海から上がってくるため、夏場は最終回のツアーに参加したほうが見られる確率が高くなる。ツアーは人気なので、事前予約がおすすめ。
コメント
ブルーペンギンを見る時にいい場所で見ることが出来ました!この解説のおかげです!有難うございます!
by ルー 2019/04/18
> ルー さん
わ!ブルーペンギン見に行かれたんですね!!
いい場所で見れたんですか!それは良かったです~♪ ペンギンたち、本当に可愛いですよね(≧▽≦)
by りりー 2019/04/18