パワースポットブームで近年、参拝者が急増している神社。
初詣やお祭り、観光などで訪れる機会も多いですが、改めて考えてみると、「神社」って実にミステリアスな存在です。そこで今回は、日本人なら知っておきたい「神社のウンチク」をまとめてみました。
神社の成り立ち(神社は移動式だった!)
その昔、日本人は自然の山や岩、木、海などに神が宿っていると信じ、信仰の対象としてきました。
そのため、古代の神道では神社を建てて社殿の中に神を祭るのではなく、雨乞いのときや病気の治癒を願うときなど、問題が起こるたびに社(やしろ)を組み神を招いて、神事を執り行っていたのです。全て終わると、役目を終えた社は取り壊されていました。
神社がいまのような社殿をかまえるようになったのは、大和朝廷が国を統一しはじめた頃から。
疫病がはやったり、災害に見舞われたりなど不運が続くと、天皇はそれらを解決してくれる専門分野の神様を神社に祀ることで、あらゆる問題を乗り越えようとしたのです。
「神宮」「大社」「神社」の違いとは?
日本には現在8万以上もの神社があると言われています。一口で「神社」と言っても、「伊勢神宮」、「出雲大社」、「厳島神社」に「日光東照宮」…など、末尾の名称は様々です。
これらは、それぞれ以下のような意味があります。
・
神宮(例:伊勢神宮、明治神宮、熱田神宮)
歴代の
天皇や皇室と特に関わりの深い神々を祀る格式の高い神社
・宮(例:香椎宮、石清水八幡宮、日光東照宮)
主に天皇や親王などの皇族を祀る神社に多い
・大社(例:出雲大社、諏訪大社、住吉大社)
全国に広く信仰の広がる神社の総本社的な神社に多い
・神社(例:厳島神社、八幡神社、氷川神社)
一般の神社において広く使われる
願いが叶いやすい神社と叶いにくい神社の違い
参拝時にすがすがしい感じがする神社は、ご神気(神さまの気)が流れている神社。逆に、神社や境内が汚い、いつ行っても宮司がいないなど「なんだか居心地が悪い」と感じる神社は、ご神気が弱まっている神社なんだそうです。
ご神気のない神社にいくら参拝しても、願いは叶いづらいもの。参拝時に感じる雰囲気で、良い神社を見極めましょう。
また日本の神さまは、それぞれ得意分野が異なるので、「縁結び」ならここ、「必勝祈願」ならあそこ…など、そのときの願いにぴったりの神社を選ぶと良いそうです。
神さまに願いを叶えてもらいやすい人の特徴
神さまも、けっこう多忙です。毎日、何万人もの願い事が届くのです。全員の願いを叶えてる暇はありません…!
しかし、そんなすごい競争率を勝ち抜いて、たびたび願い事を叶えてもらっている人もいます。そんな人は、以下のような特徴をもっているそうです。
・素直で謙虚な人
・まずは自分のことより友達や知人の幸せを祈ることができる人
・「自分ならできる!」という強い確信力を持っている人
・自分に自信がある人
・親孝行な人
・菜食をしている人
・どれだけ疲れていても、電車でお年寄りに席を譲る人
・困っている人を見かけたら助けてあげる人
・誰も見ていなくても道に落ちているゴミを拾う人
…えっと、けっこうハードル高いんですね(^_^;)
逆に、自分のお願いばかりで周りに関心がない人、我が強い人は神さまとつながりにくいんだそうです。
日頃から「徳」を積む(=いいことをする)生き方をしていると、結果として「得」をするシステムになってるんだとか。
なお、自信がない人は神社に通うことで自信が湧いてくるそうですよ。確かにパワースポットへ行くと、なんか元気をもらえますもんね^^
鳥居は60種類もある!
神社という神域と、俗界の境目を区切る「鳥居」。よくよく見ると、神社によって少し異なることに気づきます。実はこの鳥居、全部で約60種類もあるんだそうです。
鳥居は、神明(しんめい)系と明神(みょうじん)系の二つに大別されます。
神明系は横木が一直線になった形。明神系は横木に反りが見られるなど、仏教建築の影響を受けたものなんだそうです。
狛犬が示しているのは、宇宙の始まりと終わり
神社でよく見かける狛犬。これは、邪気を祓い神前を守護するものとされています。
もともと古代インドやエジプトで守護獣とされていたライオンが、朝鮮半島の高麗を経て日本に伝わり、「高麗犬(こまいぬ)」と称されるようになったことが由来とされているそうです。(後に「狛犬」の漢字をあてられるようになりました)
参道の入口の脇などに、雌雄一対の形で鎮座していることが多い狛犬。
厳密には、
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左の口を閉じている方を「狛犬」、
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右の口を開けている方を「獅子」と呼ぶそうですが、いまでは両方合わせて「狛犬」と呼ばれています。
この狛犬の口の開閉は、「阿吽(あ・うん)」の形であるとされています。サンスクリット語(古代インドの言葉)で最初の音「あ」と、最後の音「うん」で、宇宙の始まりと終わりを示しているのです。深い~。
七福神のうち純粋な日本の神さまは恵比寿だけ
福をもたらす神さまとして有名な「七福神」。実は、純粋な、日本の神さまは恵比寿さまだけで、あとは外国出身の方々なのです。
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恵比寿さま(日本出身)
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弁財天、大黒天、毘沙門天のお三方はインド出身。
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布袋、寿老人、福禄寿のお三方は、中国出身です。
七福神には、ヒンズー教や仏教、道教など様々な宗教の神々が入っているんですね~。
「八百万(やおよろず)の神」と呼ばれるように沢山の神さまがいる神社神道は、ひとつの教義に縛られることなく、地域ごとの差も大らかに包み込んでいるそうです。
ちなみに、良い初夢を見るには、七福神の乗っている宝船の絵に「なかきよの…」という歌を書いたものを、枕の下に入れて眠ると良いそうです。…というわけで、わたしも元旦の夜、急いで絵を描きました。
↓
結果、わたしが見た初夢は「タモリさんが『いいとも』に代わる新番組のMCをする」という夢でした。…なんか微妙な夢だったな(笑)
最後に
神社神道には、宗教の三要素とされる「開祖・経典・戒律」がないそうです。目立った布教活動もしない上に、ほかの宗教に対しても寛容な神道。
初詣は神社へ行き、葬儀は仏教式で行い、ハロウィンもクリスマスも楽しんでしまう日本人の宗教性は、神社神道の影響を強く受けているのかもしれませんね!^^
※参考文献:
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りりー
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