「三保の松原」は、静岡県の三保半島にある景勝地で、ユネスコの世界文化遺産にも登録されています。
三保の松原には、見つかると願いが叶うとされる「はちまき石」があります。
今回はそんなはちまき石と、三保の松原について紹介します。
三保の松原のアクセス
三保の松原は、静岡県静岡市清水区の三保半島に位置しています。
車で行く場合は、東名高速道路の清水ICを降りて、臨海道路経由で約25分(または静岡ICを降りて国道150号経由で約35分)で到着します。
駐車場は「羽衣の松駐車場」という市営の無料駐車場(173台)。
土日祝日等の混雑時には、臨時駐車場が開設されている場合もあります。
電車で行く場合は、JR清水駅からバスに乗ること約20分、「三保松原入口」で下車して、15分ほど歩くと到着します。
< 三保の松原の 海岸見学について>
・住所:静岡県静岡市清水区三保
・入場料:無料
・営業時間:終日開放
・見学所要時間:30分~1時間
三保の松原の観光情報
三保の松原は2013年に、富士山世界文化遺産の構成資産に登録されました。
ここには、およそ7kmに及ぶ海岸線には、約3万本もの松が生い茂っています。
面白い形の松がいっぱい!
くねくねと伸び出した枝に、不思議な力を感じます。
三保の松原はその美しさから、日本新三景のひとつに指定されているんです。
でっかい木だなー!!
三保の松原から富士山が見える?絶景撮影ポイント
松の間を抜けると、浜辺に出ました。
海を正面に見て左手へ進むと、「波×松×富士山」という奇跡のコラボレーションが楽しめる富士山の絶景ポイントがあります。
(参考写真)
海岸に打ち寄せる白波に、緑の松林、青い海、美しい富士山…
…という絵画や和歌に表現されてきた素晴らしい風景が楽しめるそうなんですが、はたして今日はそんな絶景が見られるのでしょうか?
ドキドキ。
…さぁ、どうだ!?
どよ~ん…!
めっちゃ曇ってる~!!
富士山、全然見えない~!!
もうこうなったら、やることはひとつ。
石を探すしかありません。
この辺りには、「はちまき石」と呼ばれる幸運の石があるらしいのです。
三保の松原にある幸運の「はちまき石」とは
「はちまき石」は、一周ぐるりと白い線が入った石で、見つけると願いが叶うというウワサがあります。
とても珍しい石みたいですが、はたして見つかるでしょうか…?
どこだ?
どこだ…!?
…あ!
…あった!
意外とあっさり見つかりました!
一周ぐるりと白い線が入っています。
…ていうか、
けっこうある。
ゴロゴロある。
(ほんとに貴重な石なんだろか…?)
でも、石ってよく見るとかわいいんですね。
これは、なかなかいいハチマキ具合です。
思わず顔を描きたくなります。
はちまき石は、受験生のお守りとしても人気なんだとか。
石探しにも満足したのでそろそろ帰ろうとすると
小さな神社がありました。
この神社は御穂神社(みほじんじゃ)の離宮。
昔、羽車に乗って三保の浦に降りたといわれる神様を、御穂神社にお祀りし、離宮として羽車神社が設けられたと伝えられています。
羽車神社には、ハチマキ石がゴロゴロ転がってました。
少し前までは、ハチマキ石に願いをかけて持ち帰り、願いが叶ったらお礼をして、この羽車神社に返すという習慣があったのだとか。みんな願いが叶ったのか~。
(※現在は海岸の砂や石の持ち帰りはできなくなっているそうです)
なんだかんだ富士山の絶景は見れなかったけど、かわいい石がたくさんあって、幸せな気分になったのでした^^♪
三保の松原に伝わる「天女伝説」とは
…ところで。
三保の松原の案内板に、
「天女に会える、そんな気がする」…という意味深な言葉が書かれていたんです。
というのも実は、ここ…「天女伝説」が残る土地なんですよね。
ちょうどお土産屋さんの看板に、その「天女伝説」なる物語が描かれていたので、ご紹介しましょう。
昔々、三保の村に住んでいたハクリョウという魚師が浜へ行くと、一本の松に美しい衣がかかっていました。
ハクリョウが衣を持ち帰ろうとすると天女が現れ、「それは私のものです。返してください」と言いました。
「何!?天女の衣だと!?それならなおさら返すわけにはいかねぇな。これは家宝にするんだ。むふふ」と企むハクリョウに、「それがないと天に帰れないのです…」と嘆き悲しむ天女。
「しょうがないな~、それなら天女の舞、踊ってくださいよ」と言うハクリョウ。
天女が返してもらった衣を身にまとうと、どこからともなく笛や鼓の音が聞こえてきました。
天女は優雅に舞い踊りだし、ハクリュウが見とれているうちにふわふわと空高く天にのぼっていき、あっという間に消えていったとさ。
めでたし、めでたし。
…素敵なお話ですね~。
ただ、少し気になった点があります。
他人の服、盗んじゃダメでしょ!!
しかも主人公のハクリョウときたら、持ち主に「返して」と言われた途端、「だったら踊れ」という無茶ぶりで返します。
時代が時代なら、天女からセクハラ・パワハラで訴えられてたかもしれません。
そんな伝説を残す「羽衣の松」が、こちらです。
↓
…といっても、これは三代目。
初代「羽衣の松」は300年以上前の1707年(宝永4年)の富士宝永山噴火の時、海に沈んだそうです。
二代目も樹齢650年で老朽化し、2010年(平成22年)に世代交代が行われました。
たしかに、三保の松原にある松はとても大きくて立派で、布を干すのにちょうど良さそうな形をしていました。
これなら、天女の衣がかかっていてもおかしくない…かも?
ちなみに、三保の松原では、2019年に静岡市三保松原文化創造センター『みほしるべ』がオープンしました。
ここでは富士山と三保松原、羽衣伝説、三保松原について、様々な展示物の見学ができます。
新しく綺麗な建物なので、トイレ休憩がてら、立ち寄ってみるのもよさそうですね。
三保の松原周辺のおすすめホテル
今回は家族旅行で来たので、両親のお気に入りホテル「焼津グランドホテル」に泊まりました。
このホテルは、お風呂(温泉)の種類が多く、海を眺めながら入る海のお風呂(露天、屋内、寝湯、ジャグジー、サウナ)や、緑に囲まれた森のお風呂(露天、展望、季節の湯、サウナ、シルク、寝湯)、その他、貸し切り湯や足湯もあります。
食事は、バラエティに富んだバイキング料理が楽しめます。
(今は地元食材を生かした和洋中の豪華な創作懐石料理となっているそうです)
海(駿河湾)の見える広々したお部屋に泊まったので、夜明けには、海と朝日が一望できました。
のんびりくつろげて、身も心もリフレッシュしたのでした♪
> 焼津グランドホテルの詳細
おまけ
東京から高速に乗り、三保の松原へ向かう途中、
富士山のビュースポットとして有名な「富士川サービスエリア」に寄りました。
高速道路の上にズドーン!とそびえる大きな富士山♪
さすが富士山のビュースポットとして有名なだけありますね。
レストランでは、美しい富士山を眺めながら、
大好きなオムライスを食べることができました。
富士川サービスエリアは、サービスエリアと道の駅が一体となった「富士川楽座」が併設されていて、ひそかに人気の観光スポットとなっています。
2017年には、高さ約60mの大観覧車もオープンしており、約12分間、観覧車から富士山の眺めを楽しめるので、時間があれば立ち寄ってみてください。
次回「石津浜公園と、日本一大きな千手観音【焼津周辺の無料観光スポット】」につづく。