旅行記ブログ:りり記

ニュージーランドのペンギンツアーで見た野生ペンギンが可愛すぎた…!

公開日:2018/2/20 

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ペンギンは、好きですか?

わたしは正直、そうでもないというか…特にペンギンを好きだと思ったことがありませんでした。

ここで野生のペンギンに出会うまでは…!

今回はニュージーランドで参加した、2種類のペンギンツアー(イエローアイド・ペンギン・ツアーと、ブルー・ペンギン・ツアー)について紹介します。


※この記事は、ご覧のスポンサーの提供でお送りします。
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オタゴ半島

ニュージーランドの南島にあるオタゴ半島には、ペンギンやオットセイ、アホウドリなど様々な野生生物が暮らしています。

中でも、イエローアイド・ペンギンは、ニュージーランドにしかいない珍しいペンギンなんです。

Soruce:wikipedia

前回紹介したダニーデンの中心部から、イエローアイド・ペンギンの観察所「ペンギン・プレイス」までは、車で40分ほど。


海沿いの道を走ります。


海を眺めながらのドライブは最高!

…なんですが、クネクネ道なのにガードレールがついてないので、

ときどき海に落ちる人がいるそうです。(特に冬場、路面が滑りやすくなっているときは危険なので、レンタカーで行かれる方は注意が必要です)

ド派手なバス停

バスは1時間に1本程らしい


黒鳥の泳ぐ海を横目に、しばし車を走らせると


こんな看板がありました。


「ペンギン注意」の看板です。


昔は夕方になると、ペンギンがこの道路を渡っていく姿が見られたそうです。

途中いくつかのスポットに立ち寄った後、やってきたのがこちら。


「ペンギン・プレイス」です。

イエロー アイド・ペンギン ツアー

「ペンギン・プレイス」では、野生のイエロー アイド・ペンギンを観察するツアー(所要1時間半)が開催されています。我々は19時15分スタートの最終回に参加しました。

駐車場の近くにトイレあり

トイレの前に咲いていた、作り物のような花

イエローアイド・ペンギンってどんなペンギン?

今から見に行くイエローアイド・ペンギン(和名:キンメペンギン)は、ニュージーランドにしかいない大変珍しいペンギンで、

ニュージーランドのお金(5ドル札)にも印刷されています。

現在は絶滅危惧種に指定されるほど、数が少なくなってしまったイエローアイド・ペンギン。

「ペンギン・プレイス」では、そんなイエローアイド・ペンギンのために巣箱を設置したり、木を植えたり、害獣を駆除したり…とペンギンの保護活動を行っています。


ペンギンツアーは、まず建物の中でガイドさんの説明を聞いた後、施設の脇にあるペンギン病院を見学します。

ペンギン病院


こちらのペンギン病院には、ケガをしたペンギンやその子どもたちが運ばれてくるそうです。


我々が行ったときは、たまたまイエローアイド・ペンギンの子どもたちがいました。

まだ灰色の産毛が生えている子どもたち

「イエローアイド」ペンギンという名の通り、目の周りが黄色い


手を広げてるのは、風を通すため。こうやって体の熱を放出させているのです。


暑さに弱いペンギンは、温暖化が進むと病気になりやすくなるのだとか。

野生のイエローアイド・ペンギンに会いに行く

かわいいペンギンの子どもたちに別れをつげ、


バスに乗り込んで、海へと向かいます。

車窓からは大量の羊が見えた


ここから先は森の中を歩きます。


木陰には時折、ペンギンの巣箱が見えました。イエローアイド・ペンギンは、海辺の近くの森に住むペンギンなのです。
 
実はイエローアイド・ペンギンの数がここまで減ってしまったのは、森が減ったせい。

その昔、人間(白人)がニュージーランドにやってきて、木を伐採し牧場にしてしまったせいで、彼らの住む場所がなくなってしまったのです…。


緑のトンネルを抜けると、


素晴らしい景色が広がっていました。


イエローアイド・ペンギンは、夕方に漁を終えて海から上がってきます。つまり、ここで待っていれば、海から上がってくる姿を見られるというわけです。


どれどれ、ペンギンはどこかな~?


…あ! なんかいるぞ!!


…オットセイでした。


こっちにいるのはトド。

…いや、その…、イエローアイド・ペンギンって、そう簡単に見れるものじゃないらしいんですよ。とても希少なペンギンですからね。


ちなみにイエローアイド・ペンギンは、飼うことが法律で禁止されているため、動物園でも見ることができないんです。

まさに、ここでしか見ることのできないペンギン…、それがイエローアイド・ペンギンです!


もう少し先へ進みましょう。


ん? 何やらみんなが、海を指さしています。


あ、あれは…!?


イエローアイド・ペンギンだ~!!

ついに現れました。イエローアイド・ペンギン! めっちゃ遠いけど…(涙)


「見て、あそこ! ちょうど海から上がってくるよ!」とガイドさんに言われて海を見てみると


あ!


立った~!!


テクテクと陸地を歩くイエローアイド・ペンギン。とってもかわいいです。

でも…すごく遠い。

この写真は最大限ズームした上で、トリミングしてます

一眼レフの望遠ズーム(270㎜)を目いっぱいきかせても、こんな感じでした。
 ↓

遠くの方のペンギンはこんな感じ。
 ↓

肉眼では豆粒にしか見えないので、わたしはペンギンと間違えて、カモメの写真を何枚も撮っていました。


同じような色だから、わかりづらいのよね…^^;

ちゃんとペンギンを見たいなら、双眼鏡を持っていくと良いでしょう。
 ↓


コースの途中には、


ときどき巣箱が設置してあります。


中をのぞくと…


ん? なんかいるぞ!


ペンギン…のお腹~!!

ここには、ブルーペンギンたちが住んでいました。

キリッとした目が特徴的なブルーペンギン

さらに進むと、

美しい絶景が待ち受けていました。

おーい、ペンギンどこだ~い!?


ペンギンは遠かったけど…、この絶景を見れただけで満足。


オットセイもいっぱい見れたし。

…そう自分を納得させていると、

「今からあそこに行くよ!」とガイドさんが草むらを指さしました。


よく見ると小屋のようなものがあります。

「さっきのペンギンが歩いてくる姿を見られるかも!」とガイドさんが言うので、大急ぎで小屋に向かいました。


途中の通路はこんな感じで、周りの景色になじむようカモフラージュされています。


イエローアイド・ペンギンはとてもシャイなペンギンなので、小屋の中からこっそり観察するのです。

目をこらして草むらを見ていると

…あ、いました! イエローアイド・ペンギンです!!


ときどき「キェー!!」という叫び声をあげるイエローアイド・ペンギン。これは自分のテリトリーを主張するためなんだとか。

彼らは他のペンギンと違い、群れではなく、単独で行動するペンギンなのです。


叫び声をあげるのは、パートナーに自分の居場所を知らせるためもあります。

ここのペンギンはみんな名前が付けられていて、最高齢は「ジム」という名前のおじいちゃんペンギンです。

野生のイエローアイド・ペンギンは6歳前後で死んでしまうことが多いのですが、「ジム」は24歳と大変長生き。


そんなジムは去年、マギーという若い女の子とカップルになったのですが、今年はマギーが別のペンギンとカップルになってしまったそう。

ジムは毎日、マギーが新しい彼氏と一緒にいる様子を目で追っては、切なそうにしていたのだとか。悲しすぎる…。

ペンギンはカップルになると一生添い遂げる、なんて言われますが、例外もあるのですね。

イエローアイド・ペンギンのヒナは毎年11月に生まれるのですが、今年は暑さのせいもあり、みんな病気で死んでしまったそうです。


もう一つの小屋に移動して海のほうを眺めていると


…!!

1羽のペンギンが海から上がってきました。


テクテクとこちらに向かって歩いてきます。なんて可愛いの…!!


ヨチヨチ歩いては一休み、ヨチヨチ歩いては一休み…を繰り返して、ゆっくりゆっくり歩いてきます。


歩き方が人間の赤ちゃんみたい。

しばらくすると、ペンギンが草むらに隠れて見えなくなりました。

少し待てば、また見えるとのことだったのですが、いつまで待ってもペンギンの姿が見えません…。

すでにツアーの終了時間は過ぎていたのですが、たまたま良いガイドさんに当たったようで、もう少しだけ待ってくれることになりました。
 


しかし10分以上待ってもペンギンは現れません。そろそろ次のペンギンツアーに行かなくては…。

諦めてその場を去ろうとしたその時、


キターーーーーー!!


イエローアイド・ペンギンがヨチヨチと現れたのです!

少し歩いては、

羽を広げて休み


また歩いては


毛づくろいをして…と、ゆっくりのんびり進んでいました。

歩いている様子はこんな感じ。
 ↓

かわいい~!!!

最後に間近でイエローアイド・ペンギンが見れて、大満足のツアーでした。

ペンギン・プレイス 観光情報

・住所:45 Pakihau Rd, Portobello, Harington Point 9077
・時間:ペンギンツアーは、17:15から30分おきに開催。19:15スタートが最終回。ただし冬期(4~9月)は、15:45~の1回のみ。
・休み:12/25
・メモ:イエローアイド・ペンギンは、夕方(日が暮れる少し前)になると海から上がってくるため、夏場は最終回のツアーに参加したほうが見られる確率が高くなる。ツアーは人気なので、事前予約がおすすめ。

ブルー・ペンギン ツアー

イエローアイド・ペンギン・ツアーを後にして、車を走らせること約5分。


「ロイヤル・アルバトロス・センター」にやってきました。

ブルーペンギンのツアー(ブルー・ペンギンズ・プケクラ)は、この下にある海岸で開催されているのです。
 
(実はペンギンを見に行く前に、ここでご飯休憩をしました。詳細は後ほど)

ブルーペンギンってどんなペンギン?

ブルーペンギン(和名:コガタペンギン)は、体長30cmほどの世界一小さなペンギンです。

彼らはイエローアイド・ペンギンとは違って、群れで暮らしています。

日中は海に出て魚やイカを食べ、日が暮れると陸に上がり、草むらに作った巣に帰るのです。

ブルーペンギン・ツアー

ペンギンツアーはまず、ロイヤル・アルバトロス・センターの中で説明を聞くことからスタートします。


我々は到着が少し遅れたため、後ろのほうで説明を聞いていたのですが、これが正解でした。

入口の近くだったため、説明が終わったらすぐ外に出て、観察スポットへ移動することができたのです。

観察スポットは、海岸へと続く長い階段をおりたところにあります。

広々とした観察用デッキ


我々は、日本人ガイドさんのアドバイスに従って、左の位置を確保。ここはちょうど目の前がペンギンの通り道で、ベストスポットでした。

あっという間に人であふれる展望デッキ

ブルーペンギンツアーは大人気なため、夏場は毎日満席となるそうです。


もう21時半を過ぎているというのに、この明るさ。夏のニュージーランドは日が長いですね。


ボーっと海を眺めながら日が暮れるのを待ちます。

30分ほど待ったでしょうか。突然、周囲がざわめき始めました。

遠くの黒い波のようなものを指して、「ペンギンだ!」と言っているのです。

黒い波はゆっくりと陸に近づいてきました。

そして波打ち際に来たと思った瞬間…ペンギンの群れが現れたのです!!

ペンギンたちはヨチヨチと砂浜を移動し、坂を駆け上がります。


 ↑
めっちゃブレてますが、この斜面を移動している群れがペンギンです。

一応ライトアップはされているのですが、写真を撮るには明るさが足りないんですよね。

※カメラのフラッシュや赤いライト(AF補助光)はペンギンの目に良くないため、禁止されています。ピントを合わせるときに赤いライトが出てしまう場合は、事前に設定で消しておきましょう。

ペンギンの姿を撮るなら、動画の方がおすすめです。
 ↓

かわいい~!!

ブルーペンギンは小さな群れごとに、何回かに分かれて陸へ上がってきます。


今回は、待ち時間も含め1時間ほどで、100羽前後のブルーペンギンが見れました。(11月~1月頃が一番たくさん見られるようです)


ブルーペンギンは、イエローアイド・ペンギンと違って、歩くのが早いです。集団行動のお手本となるような、統率の取れた動きを見ることができました。

ブルー・ペンギンズ・プケクラ 観光情報

・住所:1260 Harington Point Rd, Harington Point 9077
・時間:夏は20:15以降、冬は18:30以降にツアーが開催される
・メモ:ツアーは日没頃に開催されるため、訪れる時期によって時間が違う。1月中旬に訪れた時は、21:30スタートだった。夏場は予約が埋まりやすいので、早めの予約が必須。

おまけ:ロイヤル・アルバトロス・センター

「ロイヤル・アルバトロス・センター」は、ブルーペンギンツアーの他に、ロイヤル・アルバトロスを見学するツアーも開催しています。

アルバトロス」というのは、アホウドリのことなんですが、

ロイヤル・アルバトロスはアホウドリの中でも大きく、翼を広げると3m以上にもなるのです。

実物大のロイヤル・アルバトロス。でかい!

ほとんどのアルバトロスは無人島に生息していますが、世界で唯一ここだけは人間のいる本土に生息しています。


今回は、この「ロイヤル・アルバトロス・センター」内のカフェで夕食を食べました。

大きな窓が印象的なカフェ


わたしが頼んだのは、サラダ付きのフリッタータ。

Frittata:NZ$12.5(約1,000円)


キッシュみたいな料理でした。


野菜がたっぷり入っていて、美味しかったです。


料理を食べつつ、ふと窓の外を眺めていたら


…あ!


ウサギです!


可愛い野ウサギがいました。


この時は珍しくてパシャパシャ写真を撮っていたのですが、この後テカポ湖やマウントクックなど、いろいろな場所でウサギを見かけました。(彼らは夜行性なので、夕方になると出てきます)


とっても可愛いウサギですが、実はニュージーランドでは嫌われているそうです。

もともとニュージーランドにはウサギが生息しておらず、人間が連れてきたものが野生化して繁殖し、現在では作物を荒らす害獣になってしまったんだとか。

でもブルーペンギンは、ウサギの堀った穴に住んでいたりするそうです。

ウサギの堀った穴だらけの場所

ロイヤル・アルバトロス・センターにはウサギの他に、

カモメもたくさんいました。


人間に慣れているようで、近寄っても全然逃げません。

…で、肝心のアルバトロスはどこかしら?

空を眺めても、ときおりカモメが飛んでいくぐらいで、アルバトロスらしき姿は見えません。

 

アルバトロスは風を受けて飛ぶ鳥。風の強い日の夕方ならツアーに参加しなくても、アルバトロスが見れることもあるそうなんだけど…。

しばらく空を凝視していたら「あ、あそこにいる!」と空をさすガイドさん。


「え、どこ!?」わたしがキョロキョロ探している間に、アルバトロスは遠くへ行ってしまいました。


…。

その後しばらく待っても現れず、

あきらめて帰ろうとすると、ガイドさんが何かを見つけました。


…い、いた~!!


アルバトロスや~!!

羽を一切動かさすことなく、スーッと我々の頭上を越えていったアルバトロス。かっこいい!! てか、羽でかい!


カモメと比べると、羽を広げた時の大きさが全然違います。


優雅に空を舞う姿はあまりにもカッコよく、「アホウドリ」なんていう日本名は似つかわしくないな…と感じたのでした。

ロイヤル・アルバトロス・センター 観光情報

・住所:Royal Albatross Centre, 1260 Harington Point Rd, Taiaroa Head, Otago Peninsula
・時間:10:15~日没
・休み:12/25
・メモ:ロイヤル・アルバトロスの産卵は11月下旬~12月上旬。ヒナが誕生するのは1~2月頃。ヒナが成長し羽が生え揃うのは9月頃。成長したヒナは風の強い日に飛び立ち、以後3年間は着陸することなく海上で過ごす。

最後に

かわいい野生動物にたくさん出会えて、とても楽しかったオタゴ半島。

特にイエローアイド・ペンギンは、のんびりマイペースなところがすごく可愛くて、大好きな存在になりました。


ただイエローアイド・ペンギンは数が少なく、見られない可能性もあるので、確実にペンギンを見たいならブルーペンギンツアーに参加するのが良いかも。

…まあせっかく行くなら、両方参加するのがおすすめです^^

 
ツアーはどちらも人気なので、予約は早めにしておきましょう。(わたしはエス・ティー・ワールドさんのツアーに参加しました)


なお夜の海辺は冷えるので、夏でも温かい格好で行くことをおすすめします。

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次回、「不思議な絶景・モエラキボルダーと、19世紀の町並み・オアマルを訪ねて」に続く…。

前回の記事はこちら → 「ダニーデンに行ってわかった!ダニーデンの超おすすめ観光スポット3選


>ニュージーランド旅行のまとめ記事を読む

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コメント

  • ブルーペンギンを見る時にいい場所で見ることが出来ました!この解説のおかげです!有難うございます!

    by ルー €2019/04/18

    • > ルー さん
      わ!ブルーペンギン見に行かれたんですね!!
      いい場所で見れたんですか!それは良かったです~♪ ペンギンたち、本当に可愛いですよね(≧▽≦)

      by りりー €2019/04/18

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