旅行記ブログ:りり記

レンツブルク観光と、スイスの驚くべきお墓事情

公開日:2015/11/18 

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衝撃的な事実を知りました。
スイスのお墓は、20~30年ほどで中身を入れ替えるらしいです…!

一定期間が経過したら、お墓を掘り返して、古い遺体から新しい遺体に埋め替えるんだそうです。なんと合理的なシステムでしょうか!

ちなみに、ドイツもこのシステムらしいです。(一定期間が過ぎても、お金を払えば、お墓を継続できるみたい)

近年、深刻な墓地不足に悩まされている日本も、ぜひ見習いたいところ…ですが、日本人の感覚からすると、お墓を掘り起こすなんて罰当たりな気がしちゃいますよね。。

でも冷静に考えてみると、やっぱりこのシステムは画期的です。

30年もたてば、遺族の気持ちもだいぶ整理されていることでしょう。それに、亡くなった人(の魂?霊?)が、お墓に眠っているのかと言うと、正直わかりません。千の風に、千の風になって、あの大きな空を吹きわたっているのかもしれないですし。


なぜ日本のお葬式は世界一高いのか? /「葬式は、要らない」書評」という記事でも触れましたが、日本はお墓代が高いですからね~。少し不便な場所にお墓を買っても、墓石を含めて200~300万円はかかるそうです。

東京の青山霊園なんて1区画400万円~1,000万円しますけど、毎年応募が殺到してるそうですからね(平成26年度の応募倍率は、なんと14.2倍!)。まあ高齢化社会ですしね。

※お墓の購入費以外に、毎年維持費もかかるようです。ちなみに、日本では墓地や墓石の販売で、けっこう儲かるみたいです。詳細 → 「日本の仏教はなぜ儲かるのか?|お寺の収支報告書(書評)

一方、ドイツなんかだとお墓は、だいたい20年で500~2,000ユーロらしいです。80年契約しても30~100万円ですむってことですね。お得。

さらにスイスの場合、ジュネーブ州やヴォー州にあるお墓は、最初の20年が無料らしいです。(期間を延ばしたい場合だけ費用がかかる)

そんなスイスのお墓事情を知ったのは、ヨーロッパ最大の滝である「ライン滝」へ行った翌日のこと。

(前回の記事 → 「シャフハウゼンと「ライン滝」旅行記&観光のポイント」)

スイス・レンツブルクにある「Hotel Lenzburg」に泊まった翌朝、

車でシャフイスハイム(Schafisheim)へ移動しました。

ここからは、今回の旅のテーマである「ユグノー派」の人々が通った道をたどります。

ワルドー派(プロテスタント先駆者)の村でドイツ人のおもてなしに触れた日」という記事でもチラッと触れたのですが、ユグノー派は16~17世紀のフランスにいたプロテスタントの一派です。

当時は、今のように信仰の自由がありませんでした。プロテスタントであるユグノー派の人々は、カトリックに改宗しなければ、火あぶりの刑で殺されてしまうという、なんとも無茶苦茶な世の中でした。

それでも信仰を捨てられないユグノー派の人々は、ふるさとを去り、安住の地を探す旅に出たのです。当時は国外に逃げてるのがバレると殺されちゃうので、文字通り命がけの旅だったそうです。

当時、フランスを去ったユグノー派の人々は、約15万人にも及んだそうです。寒い中の移動で、命を落とす人も多かったみたい。


 ↑
これはユグノー派のシンボル。フランス国王への忠誠を示しているそうです。なんか最初のフランス国王はユグノー派を守ってくれたらしいんですが、その後はダメだったみたい。

教会や、

ユグノー派の人々が住んでいた家や、

牛を眺めつつ歩きます。

モ~!

かわいいお花が咲いていました。

ひまわりも満開♪


 ↑
あ、ここのお城は、女性(おばあちゃん)が買い取って、一人で住んでるらしいです。お城に住むなんて、素敵…!


 ↑
こちらはユグノー派の人々が住んでいたお家。現在は、学校として再利用されいます。

なんかユグノー派のお家って、どれも立派だな~と思って見てたら、この辺り一体に住んでいたユグノー派のファミリーは、テキスタイル・ビジネスで成功をおさめていたらしいです。


 ↑
成功者。


 ↑
こういった布をデザインしてたらしい。

ユグノー派の中には、職人や起業家も多かったそうです。やっぱり手に職があれば、どこでもやっていけるんですかね~。

ユグノー派の中でスイスに移住できたのは、お金持ちや職人など、限られた人達だけだったようです。


 ↑
この道をユグノー派の人々も通ったそうです。

この村に移住できなかった人は、まだまだ先へ進まなきゃいけなかったんですよね。あてのない旅はつらいな…。

わたしたちも歩きます。

…ていうか、暑い。スイスなのに暑い!

なんでもここまでの暑さは、150年ぶりらしいです。(…と言っても、日本の真夏ほど暑くはないのですが)

ひたすら歩きます。

この山を登るらしい。

緑の中は、涼しくて気持ちいいです。

坂道を登り切ったところに、

教会がありました。

眺めが綺麗♪ここでランチ休憩です。

これがスイスのお弁当。

パンとジュースと果物。日本の「お弁当」とは全然違いますよね!

教会の中は、シンプルだけど美しかったです。

そして教会の裏にあったのが、

冒頭のお墓。

もともとユグノー派の人々が埋められてたらしいんですが、中身が入れ替わってるので、もう埋まってないらしいです。

教会を見学したあとは、車で10分ほど移動し、

レンツブルク市内を散策しました。

レンツブルグ市の旗は、日本の国旗とよく似ています。

水色の日の丸。親近感♪

そしてここが本日最後の観光ポイント、ブルクハルデ・ミュージアム(Museum Burghalde)です。

ここにはユグノー派の展示を始め、レンツブルグ市の歴史や文化など、様々な展示がありました。

ミュージアムを見たあとは、電車でチューリッヒに移動して、解散になりました。

さぁ、ここからは一人旅。せっかくスイスまで来たので、アルプスの少女ハイジの村に行ってみようと思います。

一人で列車に乗り、流れる景色を見ていたら、心の奥からワクワクとドキドキがこみ上げてきました。う~、楽しみだっ^^♪

次回「スイス列車旅の前に知っておきたい!スイス鉄道に割引価格で乗る方法」に、つづく…♪


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※この記事は、European Travel Commission(欧州旅行委員会)との提携により「iambassador」が管理・運営を行ったブロガー旅行イベント「Visit Europe」で訪れた街のレポートです。ブログの内容はいつも通り、著者本人の個人的見解です。

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コメント

  • リリさんこんばんわ。
    葬送は地域性があって驚かされますね。
     
    地方では墓地は、日本の方が安いですね。何百年使っていてもタダなんです。
    昔からある墓地は国有地で、習慣的にそのおうちが使っているだけですけどね。
    もちろん墓石は、日本だろうがドイツだろうが個人持ちです。
    数十年前までは、個人個人の墓でしたが戦後くらいに、急速に寄せ墓をして○○家の墓になりました。
    時代劇で○○家の墓という映像が出てきますが、あれはウソですね。
     
    ドイツで行政が墓を管理するのは環境管理のためだと思います。
    都市近郊では家族墓の場合は年間十数万円要るんじゃないでしょうか。維持費もいるし。
     
    たぶん期間が過ぎて契約を終わったものは、遺体を入れ替えるんじゃなくて、その場所に新しく埋めるんだと思います。
    もう土に還ることを前提に期間が定められているんじゃないでしょうか。
    でも、前の人の骨が残っていても、ドイツ人はあまり気にしない。
     
    基本ヨーロッパ人は二元論ですから、肉体と精神は別。
    亡くなった人に冷たいように見えても、文化が違うだけなんですね。
    日本で、終戦後何十年たっても戦没者の遺骨収集をやっているのを、ドイツ人が驚くのと同じように、日本人から見て、理解しにくい面もあると思います。
     
    何でもないときにいろいろ言っていても、自分の親の遺体をどうするかとなった時、案外、日本人としての本性が出てくるかもしれません。
     
     

    by Crew €2016/01/21

  • > Crew さん
     
    こんばんは!
    地方の墓地、何百年使っていてもタダなんですか!それは羨ましい~!
    昔からある墓地にお墓を持っている方は、すごくラッキーですね♪
     
    戦後に○○家の墓になったんですか~、なるほど。
    …ってCrewさんは、ホントいろいろなことをご存知ですよね!^^
     
     
    前の人の骨が残っていても気にしないってのは、ホント外国人っぽいですね。
    日本人は絶対嫌がりますもんね(笑)
     
    外国人とくらべて、日本人はやっぱり遺体にこだわりますよね。
    わたしも、もし自分の身内が沈没船事故で海に沈んだ…なんてことがあったとしたら、やっぱり遺体を引き上げて欲しいと思いますからね。遺体を見ないと、なんか納得出来ないというか、自分の感情に折り合いがつけられない気もしますし。
    外国人からしたら「遺体の引き上げなんかしてどうするの?もう死んでるんだからどうしようもなくない?」って感じなんでしょうけどね。
     

    by りりー €2016/01/22

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